1920年代の米国マサチューセッツ州ドルトンのハイスクールで行われた個性尊重を原理とする授業方式。創始者はパーカスト女史である。時間割を廃止し、生徒は教科別に設けられた「実験室」を自由に選択して、自分なりのペースで自学自習したり、教科別担任教師に助言を求めたりする。
カリキュラムは教師と相談のうえで決定し、「契約」の形式をとって学習を進めていくというものである。生徒同士が協力して学習を進める場面設定が十分に機能せず、個別指導に矮小化されがちなところが批判されたが近年、再評価の動きも見られる。
日本では大正期に成城学園などの新教育実践で試行されたこともある。