脱学校論

学校制度が人間の制度への依存や疎外を生み出していることを指摘し、学校教育が個人と社会の進歩・発展を実現するという近代的な観念を批判するとともに、価値を産出する制度に依存しそれに拘束されている社会を再編することを主張する議論である。最も代表的なのはオーストリアのイリッチである。

イリッチは、学校を「特定の年齢層を対象として、履修を義務づけられたカリキュラムへのフルタイムの出席を要求する、教師に関連のある過程」と定義し、学校制度が、制度が価値を産み出す、価値は測定されうる、価値は詰め込まれる、人間は無限に進歩するといった神話を制度化し、神話と現実の相違を隠蔽しながら再生産するものであるとした。

そして、学校制度によって人間は制度に依存し、孤立化し、疎外され、自主独立的に成長することを不可能にされているとし、学校制度を解体して、公衆が容易に自主的にそして平等に利用できる学習のための新しいネットワークを形成することを提案した。

脱学校論は具体的にこれからの教育や学校のあり方を示すとはいえないが、現代の学校制度に対する根本的な批判として受け止められてきた。学校へ行くことやその価値を当たり前のものとする考え方に反省を促す意義がある。

この記事を書いた人
通信教育で教師を目指す!

国内でも通信大学に関する情報サイトとしてはTOPクラスで長い運用歴を誇る当サイトを2007年より運営。
海外留学後、日本の大学を卒業。家庭教師や学習塾で講師をしながら通信大学で小学校教員免許を取得。
その後、小学校で複数年クラス担任として教壇に立つ経験を持つ元小学校教員。
2004年より前身となるサイトの運営を開始し、これらの経験を交えて現在のサイトとして確立し現在に至る。通算20年以上教育業界には携わり続け、2022年より小・中・高生向けの学習塾を開講。

保有資格:小学校教員免許(明星大学で取得)
運営:通信教育で教師を目指す
運営についてポリシー
監修: 編集長(元小学校教員/IT会社代表+学習塾経営)
監修範囲:全体構成・数値整合性
最終監修:各ページ上部に記載

他の監修:現役小学校教員T(公立小学校 教諭/教員歴20年・小学校教諭専修)・・・※実名非公開の理由:現職のため/編集部確認:教員免許・在職を確認済み

他の監修:大学教授T(私立大学 教授/専門:教職課程)・・・※実名非公開の理由:勤務先規程による/編集部確認:在籍と担当科目を確認済み

編集ポリシー:一次情報(編集者の実体験・各大学の学費ページ・文科省統計)に基づき年次更新。誤り報告は<問い合わせ>まで。

通信教育で教師を目指す!をフォローする
た行
タイトルとURLをコピーしました