教員免許は一種、二種、専修と3つに分かれています。一般的に多くの教員が持っている免許は一種であり、可能であれば一種免許状を持っていたほうがよいでしょう。
一種免許状は二種を取り終えた後、数単位を取得することで取得することができます。
ただし実際に、免許状の種類が教員採用試験に影響を及ぼすかというとそのようなことはありません。
ところがですが、「同じくらいの点数だ。どちらを選ぼう・・・。」となった際には、一種を持っている方が有利となるようです。これは採用を担当していた経験を持つ教員に聞いた話です。
教員免許の違いに大きな差はない 一種が有利というウワサも
教員免許の違いに大きな差はないとされています。しかし「一種が有利」であることは間違いありません。
免許の種類は
といった形となっています。多くの現場教員の持つのは「一種」です。
教員免許の違いがもたらす採用試験への影響
教員免許の違いは、時として教員採用試験に影響を与える可能性があります。
ここからの話は、私自身が直接、教員採用試験に試験官をしていた経験を持つ教員から直接聞いた話です。
ある講師がいました。
その講師は「教員免許二種」を持った状態で講師として教壇に立っていました。
そして毎年、正規の教諭になりたいという思いで教員採用試験を受けていました。
しかし、ある日現場の上司である教諭がその講師に言いました。
「教員免許は一種でないと教員採用試験に合格しにくいよ」といった内容でした。
この話にどれだけの信ぴょう性があるかはわかりませんが、完全に否定することもできないでしょう。
たとえば教員採用試験で教員免許一種を持っている人と教員免許二種を持っている人が同じ点数をとっていたとします。そしてそのうちどちらか一人を合格させたいと考えている場合、教員免許一種を持っている人を合格させるのは自然のことでしょう。
ただし二種ではかなり不利になるのかというとそのようなことはありません。
この教諭の「合格しにくいよ」と聞くと、かなり一種が優遇されるかのように思う人もいるかもしれませんが、そのようなことはないという先生もいらっしゃいました。
一種免許の方が有利であることは間違いない
教員採用試験に合格する確率を少しでも高めたいと考えているのなら、一種免許状を取得したほうがよいというのは間違いないことです。
二種の免許状で採用試験に合格した人もいましたが、恐らく採用試験の獲得点数がかなり高かったものだと思います。
少しでも確率を上げるために、尽くせる手は尽くしたほうがよいという考え方もあります。
専修免許を取るほどでもないかも
一種免許の上には専修免許があります。
専修免許は大学院で取得することができます。
現場の教員のほとんどは一種であるため、特別な理由がない限りは取得する必要はないかと思います。
二種で合格した場合も後に一種を取ることに
二種で合格した場合、その後、一種を取るように促されることはあります。
教員免許二種で教員採用試験に合格した人が、学校側からの指示で講習を受け、一種を取得したという話があります。
実はこのような話はよく聞くことです。
つまりいずれにしても、教員免許は一種でないと正規の教諭としては格好がつかないという意味合いと、将来的に出世をするということであれば一種を持っている方が好ましいということなのでしょう。
このようなこともあるため、教員免許を二種で満足している方がいるとは思いますが、できることならば教員免許一種までとることを強くオススメします。
二種で学年主任をしている先生も
多くの先生方は一種の教員免許を持っているのですが、中には二種の状態で働き続けている人もいます。
そして1人だけですが、二種の免許で学年主任をしていた先生がいました。これはその先生が直接教えてくれた話です。
「私が持っているのは教員免許二種だけど学年主任なんだ」
このような話をされたことがあります。
その先生は50代の女性でした。すべての都道府県で通用する話ではないかもしれませんが、そのようなこともあるということです。
免許状の種類はわからない
現場で働いていると、だれが何種の免許状を持っているのかはわかりません。
そもそも、周りの先生がどのような種類の教員免許状を持っているということ自体にそれほど興味はないかと思います。
現場教員の免許の種類を知っているのは、学校内でも校長先生や教頭先生くらいなのではないでしょうか。
少しでも合格率を上げるのなら一種を取得
教員採用試験の合格率を少しでも上げたいと思うのならば、一種免許状を取得したほうがよいでしょう。
二種を取得した後に、数単位程度取得すれば一種を取得することができます。
現場に出てから学校の指導の下、一種免許状を取得するよりも、二種の教員免許を取った勢いで取得してしまったほうが楽だと思うからです。
教育現場で働きながらの勉強はかなり大変です。講師の先生が講師として働きながら、採用試験合格を目指すことはよくあることですが、働きながらの勉強のため、何年もチャレンジする人もいます。それほど学校で働きながらの勉強は大変なのです。
なので、可能であれば一種免許状まで取得してしまったほうがよいと思います。
参照 働きながら教員免許を取得 社会人になってからも先生になれる
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