働きながら教員免許を取得 社会人になってからも先生になれる

許せない先生 世の中に存在する2つのタイプの先生 大学を卒業したからこそ気づく免許や資格の大切さ

働きながら教員免許を取得することはできます。つまり社会人になってからでも学校の先生になることは可能です。

私は23歳で大学を卒業し、25歳から小学校教員を目指し、28歳で小学校教員免許を取得しました。

教員免許を取得するのに要した時間は約2年半です。

ではどのように教員免許を取得したのかという点ですが、通信大学で取得しました。

通信大学は文部科学省でも認められた大学であり、そこで取れる免許や資格は正規のものです。

社会人になってからでは先生になれないと思っている人が結構いるようなので、その件についてお話ししていきたいと思います。

参照 通信制大学ランキング5選!おすすめの通信大学

 

通信大学で教員免許を取得した2つの理由

私が通信教育で教員免許を取得しようと思った理由を紹介します。

理由は2つ。

1つは、小学校のアルバイトをした経験の中で、教員を目指したいと思う気持ちが高まったため。もう1つは、仕事をしながらでもスキルアップをしたかったためです。

仕事への満足感が足りなく感じた

私が教員を目指し始めたのは、学習塾で講師をしていたときでした。

学習塾での仕事は非常にやりがいがあり面白かったのですが、「満足しているか?」というと、どこか物足りなさを感じていました。

私のように、現在の仕事をしながら「何か足りない」と思っている人は意外に多いかと思います。何か引っかかるものを感じながら日々を過ごしていました。

塾の先生は教員免許は不要 持っていない人も沢山

塾の講師を行う上で教員免許は不要です。

教員免許は不要ではあるのですが、それを持たない自分に疑問と不安を感じていたのです。ちなみに同僚の中には教員免許を持っている人もいました。

塾で働くにつれ、「教員免許を取得することで、教育で見えるものが変わってくるかも」という思いと、「学校でも働いてみたい」という思いが浮かんできました。

私の中で、教員免許を取得する動機が複数存在するようになっていったのです。

このようなこともあり、社会人として働きながらでも教員免許を取得することができる通信大学に入学することに決めたのです。

保護者の中には気にする人もいた

塾講師をしながら家庭教師もしていました。

その際に保護者の中には教員免許の有無を気にする人も少数ながらいました。

塾においても、「教える仕事をしているのだから教員免許を持っているはず」と勘違いをしていた保護者がいました。仲の良い保護者との他愛のない会話の中でも「先生は何の教員免許を持っていらっしゃるのですか?」と聞かれることがありました。

嘘を付く必要もないため「教員免許は持っていませんよ」と答えると「え?そうなんですか?知らなかった。塾の先生は持っているとばかり思っていました。」と言われたことがあります。

結果として塾生が辞めてしまうとか、何かしらの問題に発展することはなかったのですが、「塾の先生なら教員免許を持っている」と思い込んでいる保護者はいるのだという事実が分かりました。

免許所持と成績を上げるのは関係ないが・・・

塾の目的は成績を上げることであり、成績さえ上げられれば保護者から何かを言われることはありません。

幸い、成績は上手く上げられていたのですが、もし、私が成績を上げられず逆に落とすようなことをしていたら「教員免許を持っていないからだ!」とクレームが来たかもしれません。推測ですけど。

このような思いもあったため、そして自分のスキルアップのため通信大学で教員免許を取得することを決めたのです。

社会人として塾で働きながら通信大学で教員免許取得を開始

社会人として塾で働きながら、通信大学で教員免許の取得を開始しました。

実は学習塾で働く前に、小学校でアルバイトをしていたことがありました。その経験も教員を目指そうと思ったきっかけにはなっています。

その際に年配の先生から「通信大学で教員免許を取ることができる」といった内容の話を聞いたのです。

それまでは通信大学の存在も知りませんでしたし、まして社会人になってから先生になれるなんて思ってもいなかったのです。

生活が落ち着いてきて時間が取れるようになった

学習塾で講師としての生活に慣れ始めたころ、「今が通信教育を始める時だ」と思い、通信大学での教員免許の取得方法を調べ始めました。

結果として選んだのは「明星大学」でした。

参照 通信大学で教員免許を取得する方法

 

ちなみにですが、その当時の塾での立ち位置は時間講師というものであり、いわゆるアルバイトでした。

だからこそ比較的時間を自由に使うことができ、勉強時間を確保しやすかったのです。

2年半で小学校教員免許を取得

通信大学で勉強し始めてから2年半の時間を要し、小学校の教員免許を取得することができました。

その間、教育実習や介護等体験といった実習にも参加しました。実習に参加している間は、授業を休みにさせてもらいまとめて他の日に授業を行いました。その辺りの融通が利いたというのも良かった点です。

働きながらでも通信教育で免許を取ってみてよかった

まず言えることは「教員免許を取って良かった」ということです。

通信大学での勉強は基本的には在宅学習であり、一人で勉強を進めるものです。これは人によって分かれるかとは思うのですが、私としてはそんなに大変な思いはしませんでした。

通信大学の勉強は大変すぎるということはなかった

提出するレポート制作や科目試験は、通信大学から送られてくる教科書をある程度読み、勉強してさえいればそれほど難しいものではありませんでした。

基本的に1日1時間~2時間程度の勉強時間だったため、塾の講師との両立もでき、実習以外で塾に対して迷惑をかけることもありませんでした。

恐らくですが、他の仕事をしていたとしても毎日の勉強は進めることができたと思います。1日に1時間~2時間ほど勉強のために時間を割けばよいだけですから。極端な話、睡眠時間を削ればなんとかなります。

実習が一番の弊害になる可能性がある

問題となってくるのは「実習」でしょう。

私の場合、小学校の教員免許を取得したため、小学校へ連続4週間の実習に行く必要がありました。社会人で4週間連続で休みを取ることはなかなか難しいのではないでしょうか。

参照 教育実習のために時間の確保 実習は連続で行う必要あり

 

習慣的な勉強が苦手だと難しいかも

1日1時間~2時間の勉強といいましたが、それを基本的には毎日続けました。

週末には5時間前後は教員免許のための勉強をしていました。たまに面倒と思い休みを入れることもありましたが、基本的には継続的に勉強をするようにしていました。

もし継続的な勉強が行えないという人である場合には、通信大学での勉強は向かないかもしれません。

また、もし学校に行って勉強をしていれば、先生なり友だちが声をかけてくれます。そして周りの動きに合わせていれば、なんとなく進級することができます。

しかし通信大学の場合、自分の勉強の管理は自分で行わなければなりません。これも人によっては難しいと感じるかもしれません。

実習のためにまとめた休みが必要

繰り返しになりますが、働きながら通信大学で勉強する社会人にとって最大の問題が「実習科目」です。

たとえば小学校の教員免許を取得する場合には、教育実習介護実習に行く必要があります。

教育実習であれば連続して2週間~4週間、介護実習であれば連続1週間となります。

この「連続して」というところがポイントです。

つまり社会人であれば、2週間のまとまった休みを取らなければならなのです。

日本の会社では、2週間の休みをもらうことはなかなか難しいことでしょう。幸い私の場合は、塾で時間講師として勤務していたため、なんとか時間の都合をつけることができました。

この辺りの調整は必要となってくるでしょう。

教育実習体験記

教員免許の取れる通信大学一覧

教育実習は必修科目です。免許の種類により異なりますが、2週間~4週間、実際の学校教育現場に行き、授業の見学や実際に授業を行なうといった実習を行います。

教員免許を持っていたことで助けられた

通信大学で教員免許を取得したことで、すぐに私は助けられることになります。

学習塾で時間講師から正式に正社員として採用になり働くことになりました。しかし給料がビックリするくらい低く、とても生活できるレベルではありませんでした。

その当時結婚したばかりで、毎月の給料が手取りで15万円とかなりきつい生活を強いられることになってしまったのです。

「流石に長くはこの仕事を続けていられない・・・。」

そう思い、近隣の市町村の教育委員会に講師登録をしに行きました。

講師登録をしてすぐに声がかかった

教育委員会に講師登録をすると、さっそく次の日に連絡がありました。

「講師をお願いしたいのですがよろしいですか?」と言われました。

講師登録を行った最大の理由はお金だったので、給料の質問をさせてもらいました。

すると、

「経験によっても異なるのですが、少なくても20万円以上は貰えますよ。」

という返事が。最低でも5万円も今よりお給料がアップするのです。断る理由がありません。

「よろしくお願いします!」

ここから一気に人生が動き出しました。

すぐに塾を辞め学校に勤務することとなりました。

給料が増え賞与をもらえるようになった

お給料も聞いていた話よりさらに大きな金額を貰えるようになりました。さらに賞与ももらえました。その金額を見て思わずニヤっとしてしまったのを今でも覚えています。

贅沢するレベルではありませんが、普通の生活を送れるようになりました。

これも社会人になってから通信大学で教員免許を取ったおかげです。まさか教員免許に人生を助けられるとは思ってもみませんでした。

働きながら教員免許を取得してよかったと思いました。

教員免許を取得することのできる通信大学

教員免許を取得することのできる通信大学は数多くあります。

私の場合は通信大学で小学校教員免許を取得しましたが、他の教員免許や資格も取得することができます。

その当時は知らなかったのですが、非常に多くの人が通信大学で勉強しているのです。働きながら教員免許を取得している人は非常に多いのです。

数千人単位の学生を抱える通信大学も

通信大学は数多くあり、その中には数千人規模の学生を抱える通信大学があります。

たとえば関東最大級の通信大学である明星大学では、在籍学生数が5000人を超えていました。

関西最大級の通信大学である佛教大学では、在籍学生数が8000人を超えていました。

非常に多くの学生が通信大学で勉強をしており、決して特別なことではないのです。

通信大学で取得できる13の教員免許

通信大学では以下の13種類の教員免許を取得することができます。

 

通信大学で取得できる19の資格

通信大学では以下の19種類の資格を取得することができます。

 

ここで紹介している資格は一部であり、そのほかの資格することができるかと思います。

参照 社会人が通信大学を選ぶ4つの理由 働く社会人におすすめな通信大学を紹介

 

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