後になって気づくことってありませんか?
まさに私がそうでした。大学在学中は教員免許を取得する機会はあったものの、まったく興味を示しませんでした。教員免許を取得するためにはプラスアルファで授業を受ける必要があり、面倒だと思っていました。
しかし大学卒業をしてから、「先生になりたい」と思うようになりました。そして「大学在学中に面倒がらずに授業を取っていれば・・・」とも思いました。
社会人となって、免許や資格の大切さに気付くということはよくあることです。問題は思っただけで終わりにするのか、それとも動くのか。
私は動くことにしました。動かなければ何も始まらないからです。
免許取得で人生が大きく変わった
私は小学校教員免許を取得するために、通信大学に入学することにしました。色々調べた結果、最短2年で取得することができることがわかったためです。
2年というと長いと思うかもしれません。しかし私は「2年で人生が変えられるかもしれない」と思いました。正直その当時の私は、免許を取ることで人生が変えられるかはわかりませんでした。ただ「教員免許が欲しい」という一心でした。
結果として、私の人生は大きく変わりました。でもそれは、自分が動いたからこそわかったことであり、動かなかったら人生が変わるなんてことは分からなかったことでしょう。
免許を取ってどうなったのか
大学を卒業し、小学校の支援委員のアルバイトをしていました。それが教員免許取得のきっかけになったわけですが、もしそのアルバイトを選んでいなかったら、教員免許を取ろうとは思っていなかったことでしょう。
結果として教員免許を取り、小学校で働くことができました。それまでアルバイトや塾の講師の仕事をしていましたが、正直給料の面では安定しませんでした。
それが給料をまともにもらえるようになり、生活が安定しました。
さらに、免許取得を目指したきっかけでもある、先生の仕事の面白さを毎日感じられるようにもなりました。毎日のように子どもたちから感動をもらえます。やりがいもあります。
世の中では大変な仕事と言われてはいますが、確かにそうかもしれません。ただしやりがいはありますし、毎日が充実しています。
さまざまな仕事をした経験を持つ上で言いますが、先生という仕事は大変ではありますが、他の仕事も大変です。簡単な仕事はありません。仕事の難易度が低ければ低いほど、それなりの対価しかもらえません。それが世の中です。
いずれにせよ、気づくのが遅かったかもしれませんが、教員免許を取得してよかったと思います。
社会人経験は時間の無駄だったのか?
1つ言えることは、「確かに大学在籍中に教員免許を取っていたら良かった」とは思いますが、だからと言って社会人経験は無駄だったのか?というと、そんなことはありません。
むしろ「必要不可欠なもの」だったと思っています。社会人経験が無かったら、子どもたちへの指導の仕方が全然違ったことでしょう。実体験を踏まえて指導ができなかったと思います。
子どもたちの多くは、将来社会に出て働きます。その社会での経験を指導する側があるかどうかは重要なことだと思います。指導に説得力がまします。
「なぜ良いのか、なぜ悪いのか」を具体例を挙げて話をすることができます。
そういった意味でも、社会人経験は絶対にあった方が良いと思いますし、結論として先生になるのに遅いということはないと思っています。