
小学校の教員免許が取得できる通信大学を紹介しています。
まず前提として、小学校の先生の資格である「小学校教諭免許状」は通信大学で取ることができます。
ちなみに通信大学は一般的な大学と同じです。専門学校とは異なったものであり、文部科学省で認められている教育機関となります。小学校の教員免許状を取得することもできますし、大学卒業資格を得ることもできます。
そもそもですが、小学校の教員免許を取る一般的な方法は主に2つあります。
- 一般的な大学の教育学部で取得する
- 通信大学で取得する
他にも特例的な取得ルートはありますが、かなりハードルが高くなってしまうため、このページでは上の2つを現実的な方法として中心に解説します。
心配する人がいるためはじめに言っておきますが、一般的な大学でも通信大学でも、どちらで小学校の教員免許を取得しても同じものです。優劣はありません。
そして小学校教員免許を取得できる通信大学は全国に複数あります。そしてそこで免許を取得した人たちは実際に小学校で教員として働いています。また、通信大学出身というのは教育現場では特別なことではありません。
このページの内容を先に整理しておきます。
- 小学校教諭免許状は通信大学を利用して社会人や大学卒業後からでも取得できる
- 通信で小学校の先生を目指している人に向けて、免許取得までの流れと注意点を整理している
- 小学校教員免許が取得できる通信大学12校の一覧とおすすめTOP5を比較できる
- 通信大学で小学校教員免許を取得し、その後小学校で担任として働いた管理人の体験談にもとづき実際の勉強量や大変さを具体的に書いている
このページが特に役立つのは、次のような方です。
- すでに大学を卒業しているが小学校教員になりたい社会人
- 別の職種から小学校教員への転職を考えている人
- 子育てや現在の仕事と両立しながら、通信で小学校教員免許を取りたい人
「働きながらでも本当に取れるの?」と不安に思うかもしれませんが、取得までの道のりは意外とシンプルです。全体像を把握するために、まずは以下の3ステップを確認しましょう。
- 大学に入学・編入(書類選考のみが一般的)
- 単位の修得(レポート作成+科目修了試験、スクーリング)
- 免許の申請・授与(教育委員会へ申請)
やるべきことは明確です。まずは第一歩となる「自分に合った大学選び」から始めましょう。
小学校の教員免許が取れる通信大学一覧【地域別・全12校】
まずはじめに、小学校の教員免許を通信で取得できる通信大学を地域別の一覧で紹介します。
| 地域 | 大学名 |
|---|---|
| 千葉県 | 聖徳大学 |
| 東京都 | 玉川大学 |
| 創価大学 | |
| 明星大学 | |
| 東京未来大学 | |
| 東京福祉大学 | |
| 武蔵野大学 | |
| 神奈川県 | 星槎大学 |
| 京都府 | 佛教大学 |
| 兵庫県 | 姫路大学 |
| 神戸親和大学 | |
| 岡山県 | 環太平洋大学 |
聖徳大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、国語、英語、社会、書道、養護、福祉 |
|---|---|
| 資格 | 学士、保育士、認定心理士、心理相談員、学校心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事、司書、博物館学芸員 |
| 学費 | 約20万円/年 |
玉川大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、社会、数学(条件付き) |
|---|---|
| 資格 | 学士、司書、博物館学芸員、学校図書館司書教諭、社会教育主事 |
| 学費 | 17万7,800円 |
創価大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、社会 |
|---|---|
| 資格 | 社会教育主事、社会福祉主事任用資格、児童指導員任用資格、児童の遊びを指導する者任用資格、児童福祉司任用資格、ファイナンシャルプランナー |
| 学費 | 17万円 |
明星大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、国語、英語、数学、理科、社会、美術など |
|---|---|
| 資格 | 学士、社会教育主事、司書、学校図書館司書教諭 |
| 学費 | 11万円 |
東京未来大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校 |
|---|---|
| 資格 | 学士、認定心理士、社会福祉主事任用資格、児童福祉士任用資格、児童指導員任用資格など |
| 学費 | 10万5,000円 |
東京福祉大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、英語、社会、保健、情報、特支、養護 |
|---|---|
| 資格 | 学士、認定心理士 |
| 学費 | 22万1700円 |
武蔵野大学

| 教員免許 | 小学校、国語、英語、書道 |
|---|---|
| 資格 | 認定心理士、社会福祉士、児童福祉士、児童指導員、社会福祉主事、産業カウンセラー、生理人類士 |
| 学費 | 17万円 |
星槎大学

| 教員免許 | 小学校、社会、保健、特支 |
|---|---|
| 資格 | 学士、支援教育専門士、教育カウンセラー、自閉症スペクトラムサポーター、社会福祉士、小学校外国語活動指導者など |
| 学費 | 1単位5,000円 |
佛教大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、国語、英語、数学、社会、書道、特支など |
|---|---|
| 資格 | 保育士、学校図書館司書教諭、社会教育主事、精神保健福祉士、司書、博物館学芸員など |
| 学費 | 17万8,000円~ |
姫路大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校 |
|---|---|
| 資格 | 学士、保育士、図書館司書、学校図書館司書教諭、学芸員 |
| 学費 | 18万円~/年 |
神戸親和大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校 |
|---|---|
| 資格 | 保育士、特支、社会福祉士 |
| 学費 | 19万5,000円 |
環太平洋大学

| 教員免許 | 小学校、数学、英語 |
|---|---|
| 資格 | 学士、学校図書館司書教諭、看護師等養成所専任教員資格 |
| 学費 | 10万円 |
このように小学校の教員免許の取れる通信大学は数多くあります。
※上位免許である専修免許状の取得を希望されている方は「専修免許状が取得できる大学一覧」にて大学院を紹介しています。条件は一種免許状を所持していることとなります。
たとえば私の場合ですが、知り合いの先生に明星大学を勧められたということ、そして調べてみると通信大学としての歴史も古く、抱える通信大学生の数も多い、さらには学費がトップレベルで安かったということもあり明星大学を選びました。
参照 通信大学の学費を比較
通信大学だからメインキャンパスから遠くても問題ない
ちなみに上記の表中で記載した「地域」の項目ですが、これはメインキャンパスが置かれている場所です。
通信大学で勉強する際に、場合によってはスクーリングが必要となってくることがあります。スクーリングとは直接大学に行き授業を受けることです。
そのためメインキャンパスまでの距離が、住んでいる場所から近い大学を選ぶというのも1つの手です。
しかしながら、メインキャンパス以外でもスクーリングは開催しています。多くの場合、各都道府県の県庁所在地で1年に数回開催されます。
このようなことから、最近ではどの通信大学を選んでもさほど大きな問題は生じないと考えられます。
小学校教員免許は3種類(一種・二種・専修)
通信大学でも取得できる小学校教員免許ですが、免許についてもう少し詳しくお話ししたいと思います。
小学校教員免許には3つの種類がある
小学校で先生として働くためには、小学校教員免許が必要となります。
そして小学校の教員免許には3種類あります。
- 小学校教諭専修免許状
- 小学校教諭一種免許状
- 小学校教諭二種免許状
その他に「特別免許状」や「臨時免許状」がありますが、上記した3つが一般的な免許であり、どれかをもっていれば小学校で働くことが可能です。
参考までに多くの現場教員が持っているのは「小学校教諭一種免許状」です。
免許状の種類の違いは取得した場所
この3つの種類の免許状の違いは、簡単にいってしまえば「免許状を取得した場所」です。
基本的にはですが、短期大学なら二種、4年制大学なら一種、大学院なら専修といった具合です。
ただし一般的に言われる「教員免許」というのは「一種」を指すと考えてもよいかもしれません。つまり4年制大学を卒業したときに取得できる免許のことです。
小学校の教員免許といっても3つの種類があるわけですが、順番的には二種 ⇒ 一種 ⇒ 専修の順で取得していくこととなります。
たとえばですが、はじめから専修免許状を取れるわけではありません。
そしてこれらの種類すべての免許状は通信大学で取得することが可能です。
※専専修免許状は原則として修士課程修了等が前提となるため大学院や通信制大学院など別ルートが必要。
参照 教員免許の種類は3種類 一般的な普通免許状も1種・2種・専修に分かれる
どこで取得しても同じ教員免許
結論から言うと、通学制の大学で取得しても通信大学で取得しても教員免許の効力は全く同じです。
時折、次のような声をいただきます。
「教員免許が取れる通信大学が沢山あるけど、あれは現場の先生たちが持っている教員免許と同じものなのでしょうか?」
心配しないでください。同じものです。違いはありません。
厳密にいうと、大学や通信大学で教員免許が取れるわけではありません。
教員免許を取るために必要な単位を大学や通信大学で修得するだけです。教員免許を得るために必要な単位を修得し、教育委員会に申請することで教育委員会から受け取ることになります。
その際、「あなたは大学で単位を修得したからこの免許状。あなたは通信大学で単位を修得したからこの免許状」というようにはなりません。
また、教員免許を取得するための単位をどこで取得しても採用時の評価や給与に優劣はありません。これは教員免許に限らず一般的な資格でもいえることです。
その他の質問として、
「通信大学で取った教員免許は教員採用試験で不利になりそう」
という噂を耳にすることもありますが、全く関係ありません。
ちなみにこの件を現場の先生、それも採用試験に携わったことのある先生数人に聞いてみたことがあります。聞いた範囲では免許の種類や出身大学などは気にしないとのことでした。
働きながら通信大学で小学校教員免許を取る難易度と取得期間
小学校の教員免許は通学の教育学部だけでなく通信大学でも取得できるため、社会人になってからでも何歳からでも目指すことができます。
とくに社会人の場合は、「今からでも間に合うのか」、「仕事や子育てと両立できるのか」が不安になるかと思いますが、通信大学を使うことで現在の職場を続けたまま小学校教員免許を目指すことが現実的な選択肢になります。
当サイト管理人が実際に取得 通信大学は単位が取りやすい
当サイト管理人自身が、社会人になってから通信大学で小学校の教員免許を取得しました。その経験からすると、通信大学で小学校教員免許は取りやすいと思います。
あくまでも「私の場合は」です。
コツコツ物事を進めることが比較的得意であったり好きな人であれば、通信大学での勉強はそこまで大変と思わないことでしょう。しかしそうではない人にとっては大変になるかもしれません。
- 次にあのレポートをしましょう。
- いついつに試験を受けましょう。
小学校や中学校、高校のように誰かに管理をしてもらわなければ物事を進められない人にはきついかもしれません。
このようなことは個人差があり、得意不得意のあることですので、一概に「通信大学での勉強は簡単」や「単位は取りやすい」とはいえないのです。
周りには多くの同じ境遇の人がいた
私の場合、25歳から通信大学に入学し始めて27歳で取得完了しました。
スクーリングに参加したときには、同じように小学校の先生を目指す社会人を数多く見かけました。周りには私の年齢以上の人も多数見かけました。
通信大学の学生で多いのは20代後半から40代といわれていますし、実際そうだと思います。そしてそれぞれ仕事はバラバラでした。
それを見たときに、通信大学で教員免許を取得することは決して珍しいことではないと思いました。そして仕事をしながら勉強している人がたくさんいるという観点から考えると、比較的勉強はしやすい環境であると思います。
何歳から挑戦しても良いかと思います。
教育現場で通信大学出身者はそれほど珍しくはない
私は実際に教育現場で、通信大学で教員免許を取った人が教員になっている姿を何人も目にしました。中には前職がトラックの運転手だったという先生もいました。
その他には、元々大学で中学校の教員免許を取得し中学校に勤務していたが、小学校で働きたいという思いがあり、小学校の教員免許に必要な単位だけを取りに通信大学へ通ったという先生もいました。
私の経験からすると、通信大学で教員免許を取ること自体は決して珍しいことではないと思います。
教員採用試験のために専用の勉強が必要
通信大学で小学校の教員免許を取得することはできますが、教員免許を持っているだけでは正規の教諭になることはできません。
詳しい話は省きますが、一言で先生といっても2種類あります。教諭と講師です。
教諭というのは各都道府県の教員採用試験に合格した先生のことです。講師というのは採用試験には合格していないが、教員免許を持っている人のことです。
多くの先生は教員採用試験に合格した人たちのことをいいます。
この教員採用試験ですが、比較的難易度が高いです。私が受験した都道府県の倍率は約4倍でした。受験している多くは現役大学生です。正直、現役の大学生の方が有利であることは間違いありません。なぜなら大学在学中に採用試験の対策を徹底的に行ってきているためです。一方、通信大学で教員の資格を取っている人は、採用試験の勉強を別でしなければなりません。
明星大学を選んだ4つの理由
私は数ある通信大学の中から明星大学を選び、実際に小学校教員免許を取得しました。
これから通信大学を選ぶ方のために私が重視したポイントと、明星大学を選んだ4つの理由を挙げておきたいと思います。
結論としてですが、「明星大学を選んでよかった」と思います。
学費が安かった
学費は私にとって通信大学を選ぶ上で一番重視ポイントと言ってもよいでしょう。その当時はまったくお金がありませんでした。そのため、学費の安いところしか選ぶ余地がありませんでした。
おおよそですが、免許取得までに総額50万円前後だったと思います。期間は約2年半。このうち学費は35万円~40万円。スクーリングのための交通費や宿泊費で残りの分といった感じでしょうか。
50万円を高い!と思う人もいるかもしれません。しかし学費の安い国立大学でも1年間の学費が50万円はします。そう考えると、かなり安いことになります。
またこの50万円の取得した教員免許は一生涯のものです。さらに分割で学費が支払えるため、アルバイトをしながら通信大学で勉強していた私でも、アルバイト代から学費を支払うことができました。
参照 通信大学の学費を比較
知り合いの先生が明星大学の通信出身だった
小学校でアルバイトをしていた時に、たまに話す先生がいました。その先生は明星大学で教員免許を取った人でした。小学校で働く前までは学校とは関係のない仕事をしていたそうで、その時に通信大学で教員免許を取り先生になったとのことでした。
私と同じ境遇だったのです。
これから私が進もうと思っている道を既に進んできた人なのです。つまり通信大学で教員免許を取れば、この先生のように小学校で働くことができるということがハッキリと想像できたわけです。
何も知らない、誰も知らない道を進むわけではないため安心することができました。
小学校の教員免許が取れる通信大学として有名だった
小学校教員の資格が取れる通信大学は日本でもいくつかあります。このサイトでも14の通信大学を紹介しています。
その中でもとくに有名なのは、私が実際に小学校の教員免許を取得した明星大学と、関西で最大級の通信大学である佛教大学です。
明星大学は通信大学の中でも有名
数人の学校の先生に話を聞いたのですが、明星大学は教育現場でもよく知られている通信大学でした。そして明星大学の通信教育部を利用して教員免許を取っている先生が意外と多いという事実も教えてもらいました。
さらに中学校の教員免許を持っており、小学校の教員免許を持っていないという先生が、明星大学の通信を利用して免許を取り、その後、異動することもあるという話でした。
在籍生徒数が日本トップクラスだった
明星大学は通信大学の中でも在籍生徒数がトップクラスです。
たとえば2022年のデータで言うと約3500人が在籍しています。
一応候補として「聖徳大学」も挙げていました。両方の通信大学の資料を請求し、さらに分からないことは直接電話で問い合わせ考えた結果、明星大学を選びました。
そのため、もし私と同じようなポイントを重要視しているようでしたら明星大学を選択肢の1つとして入れても良いかと思います。
小学校の教員免許が人気な5つの理由
通信大学で取得する教員免許の中でも、とくに人気の教員免許は「小学校の教員免許」です。
主な理由として以下の5つが挙げられます。
他の免許に比べ需要が多い
全国的に見ても小学校の教員の仕事に就いている人は非常に多いです。
小学校は6年間あるため、教員の数が多いのは当然といえば当然ですよね。
正規の教員になるためには、各都道府県で行われる教員採用試験に合格しなければなりません。
小学校は6年間あるため、教員の募集人数は中学、高校に比べて必然的に多くなります。そのため各都道府県の倍率を見てみても、小学校教員の倍率は低くなりがちで比較的合格しやすいといえます。
このようなこともあり就職のためにも小学校教員を目指す人が多いのです。
倍率が低く正規教諭になりやすい小学校教諭
小学校の教員免許を取得するためには、小学校の教員免許が取得できる学部を持った教育系の大学を卒業することになります。
つまり「限られた学部出身者」ということになります。一般的には、教育学部出身者ということになります。
しかし、中学や高校の教員免許は教育系の大学でなくても、大学在籍時にいくつか単位を取得することで取得することができます。そのため免許を持っている人が多いです。
つまり需要と供給のバランスからすると、各都道府県でおこなわれる教員採用試験において、小学校の教員試験の倍率は低く、中学、高校の教員試験の倍率は高くなりがちなのです。
部活動がないので休みを確保しやすい
小学校では部活動がありません。そのため、土曜日や日曜日に出勤することがほとんどありません。また、放課後、部活動のために時間を割くこともありません。
さらに夏や冬と言った長期休みのときにも、部活動がないため、比較的自由に休暇を取ることができます。
実はこの理由で小学校教員を目指す人も結構いるかと思います。
※厳密に言いますと土日出勤はする必要はないのですが、学校によっては、そして先生によっては土日のどちらかに、まとまった仕事を片付けに来る先生はいます。
全ての教科を教えることができる
小学校では基本的にはクラス担任が全教科の授業を受け持つことになります。
教科によっては他のクラスの教員が担任の代わりに授業を受け持つことがありますし、特に近年では教員同士が入れ替わりで授業が行われることもありますが、基本は担任が全ての教科を指導します。
色々な教科を指導したいと考えている人にとって魅力的なシステムと言えます。
反面、特定の教科だけを教えたいという人にとっては、このシステムは苦痛かもしれません。そういった場合には、中学校、もしくは高校の教員を目指されるとよいでしょう。
クラス作りがしやすい
中学校や高校では、教科ごとに指導する教員が変わりますが、小学校の場合、登校時から下校時までクラス担任と長い時間過ごすことになります。そのため子どもたちの性格やクラスの雰囲気を的確に判断しやすくなります。
これによりクラスで発生している問題も早期に発見しやすいのです。また、例えば前の時間内で終わらなかったことを、次の時間に引き延ばすことも可能になります。
担任の配慮で柔軟に授業の順番を変更することも可能ですし、必要であれば、生徒指導を授業中に行うこともできます。
何か子どもが問題を起こしたとき、次の時間も自分がそのクラスにいられれば対応することができます。毎時間、指導するクラスが異なる中学や高校では、そういったことができず、問題解決が先延ばしになってしまうことがあります。問題はなるべく早めに解決しなければ、さらなる問題を生む可能性があります。
子どもがまだ未熟 だからこそ指導しやすい
良くも悪くも、小学校の場合子どもが未熟です。
つまり「子どもという白いキャンパス」が目の前に広がっている感じです。それをどんな色にしていくかは担任次第です。また他の表現でいうと「子どもはスポンジ」です。どんどん吸収していきます。
大変ではありますが、自分好みのクラスを作り上げることが可能です。自分好みのクラスになると毎日学校に行くことが楽しみで仕方なくなります。
つまり小学校の場合、指導の仕方によっては非常に過ごしやすいクラスを作ることができます。ところが成長すればするほど、個性が固まってきてしまうため、少しの指導では修正が効かない場合があります。
そういった面でも、中学校や高校に比べると小学校で働きたいと思う人が多いです。
小学校教員免許が取れる通信大学おすすめTOP5
小学校の教員免許が取得できる通信大学は複数ありますが、その中でもとくに人気の高い通信大学を紹介します。
どの通信大学が自分に合うかは、
- 学費の総額と分納のしやすさ
- スクーリング(通学)の回数や場所
- 小学校教員養成の実績やサポート体制
- 今の生活(仕事・育児など)との両立のしやすさ
といった条件で大きく変わります。
このランキングでは、
- 小学校教員免許の取得実績や教員採用試験へのサポート
- 社会人や通信生でも学びやすい仕組み(オンライン授業・スクーリングの受けやすさ)
- 学費や教材のわかりやすさ
といった点を総合的に見て、サイト管理人の実体験も踏まえておすすめ度を整理しています。
※当サイト調査
「結局、どの通信大学を選べばいいの?」と迷った場合は、上記のTOP5から選ぶことを強くおすすめします。
その理由は、「在籍学生数が多く、サポート体制が確立されていて、さらに実績もあるため」です。学生数が多い大学は、社会人がつまずきやすいポイントを熟知しており、レポートの添削や事務局の対応がスムーズです。
通信大学は「孤独」との戦いになりがちです。だからこそ多くの社会人が選んでいる実績のある大学を選ぶことが、免許取得への一番の近道となります。
実際に私は明星大学を選びましたが、とくにトラブルなくスムーズに教員免許に必要な単位を取ることができました。
通信大学のレポート難易度と合格するためのコツ
通信大学の学習はレポート作成が中心となります。
基本的には配布されたテキストを読み込んで作成しますが、合格するためには「設問の意図を正しく理解すること」が最も重要だと思います。
私は教科書だけで理解ができない場合、図書館で参考文献を調べてレポートの質を高めていました。
時折「レポートの難易度は難しいですか?」という質問を当サイトでも頂きますが、大学や担当教員、科目によって難易度は異なるため一概には言えないでしょう。
しかし「テキストをしっかり読み、求められている形式で提出する」という基本を守れば、決して合格できないレベルではないと思います。
他の通信大学も同じだと推測 難しすぎることはないと思う
私の場合は明星大学でしか勉強していません。そのため他の大学と比較することができません。しかし課題が難しすぎるということはないはずです。
レポートの難易度はレポートを添削する先生によっても変わってきます。さらに勉強する人自身の、これまでに身に付けてきた知識のレベルによっても異なってくることでしょう。
ただ1つ言えることは、「私の場合には、自分のペースで勉強しても2年半で小学校教員免許が取れた」という事実だけです。中には難しい教科もありましたが、それはスクーリングに参加することで解決できました。
小学校の教員免許は全国251大学で取得できる
ここまでは通信大学を紹介してきました。
余談としてですが、通信大学ではなく通学の大学で小学校教員免許を取得できる大学を紹介しておきます。
これは文部科学省が2022年の段階で公表しているデータをグラフとしたものです。
全国的に見ると、251の大学(通学)で一種免許状を取得することができます。
一方、通信大学の場合はその数が一気に少なくなります。
ちなみに通信大学で取得できる二種免許状が「0」となっていますが、実際は取得することができます。
通信大学は一種まで 専修免許状を取るなら大学院
通信大学で取得できる小学校の教員免許は二種と一種です。上位免許状である「専修免許状」を取得する場合には、大学院へ進学しなければなりません。
基本的に大学院は通信に対応していないケースが多いのですが、一部の大学院では通信に対応しています。
小学校の専修免許が取れる通信大学院
当サイト調べでは2023年の段階で、小学校の専修免許状を取得できる通信大学院は以上の4校しかありません。
専修免許状の取得条件
専修免許状を取得するためには条件があります。
- 一種免許状をすでに持っている。もしくは一種免許状を取得するための単位を修得済み
- 修士の学位を取得
- 大学院で1年以上在籍+専修免許状の認定科目24単位以上修得
大学院で専修免許状を取得しようと考える多くの人は、すでに一種免許状を持つ現場の教員が多いでしょう。現場の教員ということは日頃仕事しているため、なかなか大学院での勉強の時間を確保するのが難しいことでしょう。
そのため大学院の中には、そのあたりを考慮してくれ短期履修コース、もしくは余裕を持った長期在学コースを用意してくれているケースもあります。
小学校教員 専修免許状が取得できる大学一覧
小学校の教員免許状(専修免許状)が取得できる大学院の一部を紹介しています。
よくある質問
通信大学で小学校教員免許を目指す方から、実際によく寄せられる質問をまとめました。
本文で書ききれなかった細かい疑問の補足として、気になるところだけ拾い読みしてもらって大丈夫です。
- 小学校の教員免許を取得するためにおすすめの通信大学はありますか?
- 私自身は明星大学の通信教育課程で小学校教員免許を取得したため他大学との厳密な比較はできません。明星大学では、通信生向けの教材やスクーリングが整っており、社会人になってからでも問題なく勉強を進めることができました。そのうえで、小学校の教員免許が取れる通信大学は複数ありますので、本文中の「小学校教員免許が取れる通信大学一覧」を見ながら、学費・スクーリング場所・サポート体制などを比較し、自分に合う大学を選ぶことをおすすめします。
- 小学校の教員免許を通信大学で取るのは難しいですか?
- 通信大学だから特別に難しいというより、「自分で計画的に続けられるかどうか」がポイントになります。一般的な大学と同じように、テスト勉強に加えてレポート課題をコツコツ提出していく必要があるため、正直楽とは言えません。
ただし通信制のため、仕事や子育てと両立しながら自分のペースで進められるというメリットも大きいです。
私自身も社会人として働きながら小学校教員免許を取りましたが、スケジュール管理さえできれば十分にやり切れるレベルだと感じました。
- 小学校の教員免許を取りやすい通信大学はありますか?
- 「取りやすさ」は、人によって条件が変わります。
たとえばスクーリング会場が自宅から通いやすいか、オンライン授業がどの程度用意されているか、レポートや試験の日程が調整しやすいかなどです。私は明星大学しか経験がありませんが、通信生向けの教材やサポートは充実しており特別に取りにくいと感じることはありませんでした。
最近は他の通信大学でもオンライン科目やスクーリングの選択肢が増えているため、以前よりも小学校教員免許を取りやすい環境が整っていると言えます。
- 小学校の免許を取ったら先生になれますか?
- 小学校教員免許状を取得すると「小学校教諭として働くための資格」を得られますが、それだけで正規教諭になれるわけではありません。正規教諭として採用されるには、各都道府県が実施する教員採用試験に合格する必要があります。
一方で、非常勤講師や常勤講師として働く場合は、教育委員会に講師登録をすることで採用されるケースは多いです。まずは免許を取得し、その後に採用試験や講師登録にチャレンジしていく流れになります。
- 小学校教員免許を通信大学で取る場合、どのくらいの期間がかかりますか?
- すでに4年制大学を卒業しているかどうか、過去に取得した単位がどの程度認定されるかによって必要な期間は変わります。
一般的には、大学卒業者が通信大学で小学校教員免許(一種)を目指す場合、2〜4年程度を目安に考えておくと現実的です。
私自身は25歳のときに通信大学に入り直し、レポートやスクーリングをこなしながら、27歳のときに小学校教員免許の取得まで終えました。
フルタイムで働きながら勉強するか、仕事量を調整できるかによっても必要な年数は変わってきます。
- 小学校教員免許を通信大学で取る場合、学費はどのくらい必要ですか?
- 通信大学ごとに学費設定が異なりますが、多くの場合、入学金と授業料、スクーリング費用などを合計した学費は、私の場合は約50万円(2年半)でした。
ただしスクーリングの回数や会場までの交通費・宿泊費によって、実際の負担額は人によって変わります。そのため、パンフレットや公式サイトで「学費の総額」と「スクーリング費用の目安」を必ず確認しておくことが大切です。
当サイト内の「通信大学の学費比較」ページもあわせてチェックすると、全体のイメージがつかみやすくなります。
- 通信大学で取得した小学校教員免許は、採用試験や履歴書で不利になりますか?
-
小学校教員免許状そのものは、どの大学で取得しても法的な効力は同じです。
通信大学で小学校教員免許を取得したからといって、免許の価値が下がったり、履歴書で必ず不利になるということはありません。
実際の教員採用試験では、出身大学名よりも筆記試験の点数や面接、模擬授業、これまでの経験などが重視されます。
「通信だから無理だろう」と決めつけてあきらめてしまう必要はなく、むしろ働きながら免許取得までやり切った経験は、自己PRの材料にもなります。

通信大学で教員免許を取りたい社会人・大学生向けに、取得できる14種類の教員免許、学費や期間の目安、大学の選び方、教科別の通信大学一覧をまとめました。資料請求のポイントも解説します。



