通信制大学の卒業率は低いのはなぜですか?卒業しやすい通信大学はありますか?
勉強する内容が難しいのでしょうか?
それともその他に問題点があるのでしょうか?
また卒業しやすい通信大学はあるのでしょうか?
しかし卒業率が低いといっても約50%~約60%前後となっています。(※当サイト調べ)
この数字は決して低いというわけでもありません。
通信制大学の学生の多くは、仕事をしながら勉強しています。
そのため、そもそも勉強に割く時間の確保が難しいという理由があります。
また一人での勉強となるため長い期間継続的なモチベーションの維持も難しいのだと思います。
私自身が通信制大学で教員免許を取った経験がありますが、勉強自体が特別難しかったということはありません。
そして卒業しやすい通信大学というのはありません。なぜなら通信大学を比較的できないためです。そして比較した人もいないはずであるためです。
参照 通信制大学は学歴にならない?それは完全にウソ!でも通信制大学に対する誤解はある
通信制大学の卒業率はどうしても低くなりやすくなる
通信制大学の卒業率はどうしても低くなりやすくなります。
とはいっても当サイト調べでは「約50%~約60%前後」となっています。
卒業率が低い理由は以下のことが考えられます。
- 学生の多くが仕事をする社会人
- 一人で勉強するためモチベーションが続かない
一見低いように思えるかもしれませんが、実はそのようなことはありません。
学生の多くが仕事をする社会人
通信制大学で勉強をしている学生の多くは、何かしらの仕事をしながら勉強しています。
仕事で疲れて帰ってきたとしても、勉強をしていく必要があります。
そのため「今日は疲れたからいいや。また今度にしよう。」となってしまいがちです。
それが連続して続いてしまうと、なかなか思ったように勉強が進まなくなってしまいます。
すると「学費を払い続けるのは無駄」という考えとなり、結果として辞めてしまうのです。
一人で勉強するためモチベーションが続かない
通信制大学で勉強するということは、基本は自宅学習となります。
誰か勉強を管理する人がいるわけではなく、すべて自分で管理していくことになります。
- どこまで勉強が進んだのか。
- 次はどの科目の勉強をすればよいのか。
- 習熟度は十分なのか。
- 勉強の進行具合はよいのか。
など自分ですべて判断しなければなりません。
もちろん大学側に質問をすれば応えてくれることばかりではありますが、大学側から積極的にコンタクトを取ってきて進捗状況の確認をしてくれるわけではありません。
これが一般の大学や高校、中学などとは大きく異なる点です。
逆に考えると意外と高い卒業率
逆に考えると、いつでも怠けようと思えば怠けられる環境であるのにもかかわらず、卒業率は約50%~約60%前後となっているのです。
そう考えると、決して通信大学の卒業率が低いということはないと考えます。
勉強が難しいということが理由ではない
通信制大学の卒業率が低い原因として勉強が難しいと考える人がいますが、そのようなことはありません。
通信制大学で教員免許を実際に取得した当サイト管理人からすると、一般的な大学や高校の勉強に比べると難易度は低いと考えます。
そもそも通信制大学の勉強が難しいかどうかは、経験者ではなければわかりません。
またどの通信制大学の勉強が難しいのか、それとも簡単なのかは、複数の通信制大学に通ってみなければわからないものです。
そして普通に考えると、複数の通信制大学に通う人はいません。よってどの通信制大学の勉強が簡単なのか、それとも難しいのか自体は比べることができないのです。
さらに個人の能力にもよります。過去にそれなりに勉強してきた、たとえば大学入試のために受験勉強をしたことのある人からすれば、それほど難しい内容ではありません。
レポートが主体となるため、勉強ができるかどうかよりもレポート(文章)が書ける能力があるのかどうかが重要だと思います。
卒業しやすい簡単な通信大学を見つけることは不可能
上記のような理由で、どの通信制大学が卒業しやすいのか、さらには資格が取りやすいのかはわからないものです。
しかし世の中には「卒業しやすい通信制大学」などの表現で紹介しているサイトが多数あります。
もしかしたらそのサイトの管理人は、複数の通信制大学に在籍したことがあるのかもしれませんが、まずありえない話だと思います。
「通学不要」ということが「簡単」と考えてコンテンツとして表現しているケースはあるかもしれません。
通学不要は簡単なようで簡単ではない
まったく通学せずに卒業できる通信制大学も増えてきました。
仕組みとしてはよいものだとは思うのですが、個人的な感想からするとこれもこれで難易度が高くなるのです。
時折大学に足を運ぶことで、自分と同じ状況の学生に会うことができ、情報交換をすることができます。
普段一人で勉強をしているため、情報交換がなかなかできないのですが、大学に行って人と会うことで情報交換をすることができます。
これにより、自分の置かれている位置を再確認することができますし、「みんな頑張っているんだな」と何よりもやる気が出てきます。
そして大学に実際に行くことで、自分は勉強している身なんだと自覚することもできるのです。
よって通学不要というのは一見便利ではあるのですが、人によって向き不向きがあると思います。
卒業しやすい人はコツコツ作業ができる人
通信制大学を卒業できる人は、コツコツと自発的に勉強や作業ができる人だと思います。
これは私自身の経験則から言えることです。
上記したように、すべての管理は自分で行うことになります。
勉強の習慣化と継続の意志が大事
日中仕事をしてきて疲れていたとしても、「仕事は仕事。勉強は勉強。」と割り切り、毎日数時間でもレポート作成に時間を割けるような人は向いていると思います。
毎日できなかったとしても、週末にまとめて時間を確保できる人も向いていることでしょう。
逆に周りからの誘惑に弱かったり、自分に対して甘い人は向いていないかもしれません。
以上のように、通信制大学の卒業率が低い理由は、勉強内容が難しいというからではないと思います。自分をどれだけ自制できるのかが大きなポイントとなってくることでしょう。
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