小学校は35人学級が基本となる むしろ教師は大変になる可能性も

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2021年に憲法が改正されることにより学校の1クラスの定員が変更されることになります。

これにより小学校のすべての学年で、1クラスの上限が35人となります。ちなみに中学校はこれから検討とのことです。

参照 小学校における35人学級の実現

 

この話題に関してさまざまな意見があるようです。

教育現場での経験を持つ当サイト管理人が、正直な意見をお話ししていきたいと思います。

まず結論から言うと、良い点も悪い点もありますが「トータル的に考えるあまり変わらず、どちらかというと悪い流れではないか?」と思います。

35人学級になる理由

1クラスの人数を少なくする理由は、端的にいうと少人数にしたほうが1人の子どもにかける時間が長くなり、子どもの能力をもっと伸ばせる・・・ということのようです。

これまでは35人~40人

これまでは小学校の場合、小学校1年生は上限が35人、2年生~6年生は上限が40人でした。

それを小学校の全学年で、1クラス35人を上限にするとのことです。

40年ぶりの改正というが

約40年ぶりの改正といいますが、私の記憶では30年~40年前の時点では1クラス40人を超えていました。(1980年代)

学校によっていろいろ事情があるのかもしれませんが、今まではそこまで強制力の強いものではなかったのかもしれません。

となると、今回の憲法改正されたとしても、そこまで強制力があるのかは疑問です。

35人学級のメリット

35人学級になることでメリットは多いかと思います。

ただしデメリットも発生します。

1人の子どもに時間を割く時間が長くなる

1クラスの生徒の上限数を少なくするということは、その分単純に、1人の生徒にかける時間を長くすることができます。

小学校の授業は1科目45分です。クラスの人数が40人であれば45÷40で1.125。それが35人になると1.28。

多少なりとも1人の生徒にかける時間が長くなります。

これにより学習効果が高まると考えているのかと思います。

先生の負担が減る

学校の先生は非常に忙しいとされています。

これは当サイト内でも触れていますが、忙しい先生と忙しくない先生がいます。仕事のやり方次第でもあります。

それは置いておいたとしても、確かに先生の業務は減ります。

とくに成績表を付けるときに、子どもの行動に関して言葉を一人ひとり考えます。とにかくこの作業がかなり大変です。

40人から35人になり、5人分減るだけでも楽にはなります。

もちろん、日々の宿題を見る時間も短縮されます。

よって先生にとっては負担が減る面でもよいことかと思います。

生徒の様子を把握しやすくなる

生徒一人ひとりにかける時間が長くなれば、その分、生徒に向き合う時間が長くなります。

そのことで、トラブルを解決するチャンスも増えるかと思います。

これにより、いじめや不登校にも対応しやすくなることでしょう。

35人学級のデメリット

35人学級になるということはよいことばかりではありません。

コミュニケーション数が減る

クラス人数が少なくなるということは、子どもたちが友達を作る機会が減ってしまうということになります。

コミュニケーションをとる機会が減ることにもつながります。

人手が必要

1クラスの生徒の上限数を少なくするということは、クラス数が増えるということです。

つまり学級担任の数を増やさなければならないということです。

これまで教員採用試験で不合格になっていた人も、採用になる可能性があるということです。

もし採用人数を増やさないのであれば、本来クラスに入る予定のなかった先生が入ることになります。

するとその先生が行うはずだった仕事を、他の先生が行うことになります。逆に忙しくなってしまう先生も現れる可能性があるのです。

参照 教職員の欠員が3000名以上 なぜ欠員補充が難しいのか

 

参照 2024年から教員採用試験が6月に変更 現場のことを理解しているか疑問

 

元教員としての意見

ここまでは表現上のお話をしてきました。

ここからは元教員としての本音をお話ししたいと思います。

正直大して変わらない

まずクラスの人数に関してですが、40人も35人も大して変わりません。

仕事量に関しても、たった5人分であれば大した量ではありません。クラスの人数が5人減ったからといって、すべての生徒の能力が上がるかというと、それは難しいと思います。

もし子どもの能力を上げたいということであれば、そして先生の業務量を減らしたいということであれば、1クラス20人くらいにしたほうがよいでしょう。

問題は人材の確保

1クラスの人数を減らすこと自体はどっちでもよいと思います。

実力のある先生であれば、何人のクラスでもまとめます。成績も伸ばします。

逆に実力のない先生であれば、例えクラスの人数が何人であったとしても、良い結果にはなりません。

そういうものです。

1クラスの人数を減らすことで、クラス数は増えることにつながります。すると人材の確保をしなければならなくなります。

先ほどもお話ししたように、採用試験で合格者数を増やす必要があるでしょう。

すると、これまで不合格となっていたレベルの人も合格となってしまいます。

これに関して問題が出てくる可能性はあります。

採用試験方法を変える方が先

教員採用試験は基本はペーパーテストです。高い点数を取った人が合格となるシステムです。

しかし小学校の先生であれば、テストの点数よりも人柄が重要ではないかと思います。

勉強の良し悪しと、まとめる力は全く違います。

まずこの事実に気づき、採用試験を根本から変更するべきだと思います。

業務量を減らしたければ形だけの仕事を減らすべき

先生の仕事量を減らしたいのであれば、意味のない会議を減らすところからはじめるべきでしょう。

先生の仕事の中には、「なぜそのようなことをしなければならないのか?」「この会議にどんな意味があるのか?」というものが沢山あります。

もちろん、することにまったく意味がないわけではありません。多少なりとも役に立つこともあります。

しかしそれらの仕事が先生たちを圧迫しているのであれば、まずそこからなくすべきではないでしょうか。

小学校における35人学級の実現/約40年ぶりの学級編制の標準の一律引下げ

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