これは講師をしているAさんからの投稿です。
教諭と講師の身分の違いの現実
教諭と講師には多少の身分の違いがありますが、仕事ではそこまで大きな差はありません。
しかし、現実は違うことがあります。
私が始めて講師をしていた学校では、私のことをとてもかわいがってくれました。
「講師なのに悪いわね」
という言葉をかけてくれ、非常に気楽に仕事が出来ていました。
なぜ「講師なのに悪いわね」なんて言葉をいただけるのかというと、講師は臨時的なものでありその学校に空きができ、手が回らないのでどうしても入ってもらいたいという学校側からの希望で入っているのです。(大袈裟かも・・・笑)
しかし、実際に講師がいないと学校は回らないことがあります。前の学校ではそういった扱いを受け、分からないことは助けてもらっていた私ですが、現在の学校では、全く違った扱いを受けています。
学校によって講師の扱いの違いを感じた
まず、他の先生から話しかけられることがほとんどなくなりました。
また、「そんなことも知らないの?」
と言われる事が多くなりました。
講師は採用試験に合格をしていない、教員免許取得者の多くがしている仕事です。
つまり満足な研修を受けていません。
採用試験に合格すれば、初心者研修なるものを1年間みっちり受けることができるのですが、講師はそういうわけにはいきません。
いきなり、ベテランの先生と同じように教壇に立つのです。
ですから、教員の仕事について知らないことが多いということが現状です。
それなのに、「そんなことも知らないの?」
と言われるのは納得が出来ません。
露骨に態度に出されることも
また、他の講師仲間は視線すら与えられないこともあるようです。同じ学年で集まり、話し合いをする際にも全く講師には視線をよこさず、どんどん話を進めていくらしいのです。
講師なので、ベテランの先生の話にはなかなかついていけません。それなのに、話はどんどん進み、全くわからない状態で学級運営をしていくのです。
私は、もっと講師に対する扱いを考えて欲しいと思いました。また、周りのベテランの先生方も講師をもっと大切にしてもらいたいと思います。
当サイト管理人から
まず前提としてですが、Aさんのいっていることに一理あります。
しかし全面的には賛成できかねる内容でもあります。
学校や絡む先生によってかなり変わる
講師として勤務する学校であったり、周りの同僚の先生によってかなり仕事のしやすさは変わります。
これは良くも悪くもです。
前に勤めていた学校でいわれた「講師なのに悪いわね」という言葉を肯定的にとらえているようですが、見方を変えると「採用試験にも合格しておらず正規採用されていなく研修も受けていない状態、つまりあまり知らない状態なのに悪いわね」という意味かもしれません。
つまり言葉というのは捉え方次第なのです。
次に「講師は臨時的なものでありその学校に空きができ、手が回らないのでどうしても入ってもらいたいという学校側からの希望で入っているのです。」とありますが、学校側が講師の補充を要請することもあるかと思いますが、基本は教育委員会です。
人数の足らない学校へ講師を派遣しようと動きます。
また学校にいる先生が希望を出しているわけではありません。希望を出すとしたら校長、教頭、教務くらいです。
つまり現場で働く先生からすると、講師が必要とか必要ではないとかあまり関心がないのです。
もっというと、周りの先生のこと、周りの仕事のことに関心を持たない人も一定数います。自分の仕事さえしていればよいという人は意外と多いです。
満足な研修を受けていない それは生徒や保護者は関係ない
講師は採用試験に合格しているわけではありません。(過去に採用試験に合格し、他の都道府県に引っ越しをして講師をしているといった人は除きます。)
そのため知らないことがあるのは当然です。
「そんなことも知らないの?」
といわれ納得がいかないと思ったようですが、生徒や保護者からしてみると担任の先生が教諭であろうと講師であろうと関係ないのです。
子どもの前に立ったら、「先生(プロ)」なのです。
研修をしていないから知らない、経験が浅いからわからない・・・では通用しないのです。
そう考えると「そんなことも知らないの?(生徒や保護者のために勉強しなさい)」という意味で厳しく接してきてくれた可能性もあります。
講師であろうと何であろうとはっきり言った方がよい
あくまでも私経験上の話です。
私も講師として勤務しはじめ、毎日1時間怒られ続けました。
してもいないこと、思ってもいないことを推察され「こう思っていると思うけど、そうではない」といった感じで怒られ続けたのです。
そして1週間我慢したのですが、どうでもいいやと考え反論しました。
そこからその先生とは意見を言い合える仲となりました。私の真似をしたほうがよいとはいいませんがそういったこともあるのです。
同僚の先生から見た講師という存在
講師は学校にとって必要な存在です。
周りの同僚から講師への思いは以下のような感じとなります。
- 講師ということは今後採用試験の合格を考えている。だからいろいろ教えてあげたい。教える必要がある。
- 講師は知らないことが多い。自分の仕事を増やしたくないから関わりたくない。
- 講師や教諭関係なく、どんどん付き合う。
- 講師であろうとなかろうと、周りの先生には興味がない。
講師は学校にとって必要 理不尽な扱いを受けたら行動に出ればよいだけ
講師は学校にとって必要な存在です。
そのため理不尽な扱いを受けたら、教頭や校長、さらには教育委員会に話をすればよいだけです。
「〇〇という先生に理不尽な扱いをされています。」
そもそも学校の先生の多くは保守的です。自分が原因となって何かが起こることを嫌がります。
まさか自分の行ったこと、言ったことが原因となり、講師が辞めてしまった・・・ということは避けたいと思う人は多いです。
あくまでも私の経験上ですが、もし理不尽な扱いを受けているのなら、出るところに出ればよいだけの話です。
ちなみにこれは学校だけではなく、どの職場にもある話です。
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