これはまだ講師になりたてのMさんからの投稿です。
私は、以前学校とは別の仕事をしていました。しかし、教師の夢を諦めきれずに持っていた免許を利用して小学校の講師として働くことになりました。
何もかもが初めての経験でした。授業はどう進めてよいのかわからないし、雑務はどのように処理してよいのか分かりませんでした。会議も定期的に行われましたが、何を話しているのかさえ理解するのが難しかったのです。
そんな中、数人の先輩教師に気をかけてもらい、事あるごとに助言をしていただくようになりました。何も分からない私にとってはとてもありがたいことです。見てみぬふりをする先輩も多い中、とてもありがたかったです。
いつも助言をしてくださる先輩はこう言っていました。
「初めは誰でもわからないよ。今でも僕は全部を分かっているわけではないし。でも僕の分かる範囲でだったらいつでも協力するよ。」
そう言われて楽になりました。初めて講師になったためどこか力が入り、何でも完璧にこなそうと私は自然とどこかで思っていたのかもしれません。勿論完璧になんてできるはずがありません。
しかし、その言葉をいただいてからというもの、できる限り自分の力で対処しますが、壁にぶつかるとそのたびに先輩に聞くようにしました。
月日がたつにつれ、少しずつ先輩に聞くこともなくなりましたが、協力してくれる先輩がすぐ近くにいるというのは、講師にとってとても大きい事だと感じます。
私も後輩ができたら私を助けてくれた先輩のように、力になってあげたいと思います。