学校の先生に必要な礼儀・マナー 教師が教育現場で困らないために身に付けたいこと

学校の先生の礼儀 常識の範囲内で礼儀をわきまえる 先生を目指すなら知っておきたい現場事情

学校の先生というのは、お手本となる存在と思われがちです。

そのため言葉遣いや服装など、周りの人から意識してみられることがあることは事実です。周りの人というのは保護者や地域の方です。

といっても、過度に丁寧な言葉遣いをする必要はありません。服装に関しても常にピシッとしている必要はありません。

ただし最低限の常識を抑えておかないと、人によっては変な目で見てこられてしまうことがあります。

先生を見ているのは子どもだけではない 同僚・保護者・地域の人も見ている

先生の行動を見ているのは子どもだけではありません。

同僚や保護者、地域の人といったありとあらゆるところから見られています。

何気ないイベントでも見られている

たとえば地域住民が参加するイベントがあったとしましょう。

地域の人の中には学校に対して特別な思いを持っている人も多いです。たとえば自分が卒業してたり、子どもを守ろうと思っていてくれたり。

さまざまな思いはあるとは思いますが、わざわざ学校のために足を運んでくれるわけです。

そのようなとき、たとえばですが地域の人へ挨拶をしなかったり、先生自身が集合時間に遅れてしまったり、子どもへの対応が不適切であったり、何もしていなかったりなど、地域の人から見て先生として「?」なことをしてしまうと、後日学校に意見を言ってこられてしまうことがあります。

だからといって発言や行動を過度に意識する必要はありません。ただそういった人もいるということです。

世間の常識と学校の常識は少し違う

どの世界でもあるとは思いますが、職場特有のルールというものがあります。

学校には学校特有のルール、マナーがあります。

とくに私が驚いたことをお話しします。

職員会議で発言する際の一言目

職員会議では複数の先生が発言をします。

自分の順番になった際の一言目として「よろしくお願いします」「お願いします」と発言する先生ばかりでした。

また「ご承知おきください」という言葉を使う先生も多いです。

以上のことをまとめると以下のような発言となります。

職員会議で自分の発言の順番が回ってきたらすっと立ち上がり・・・

「よろしくお願いします。〇月〇日に運動会があります。その際、〇〇がありますのでご承知おきください。」

といった感じです。

私が知らないだけかもしれませんが、はじめのうちはものすごく違和感がありました。

またもしかしたら学校特有であったり、地域によっても違うのかもしれません。

ただこれは習うわけではなく、現場に行ってはじめてわかったことです。

過度なくらいに「ありがとうございます」を使用する

現場で驚いたことのもう1つとしては、どの先生も過度なくらいに「ありがとうございます」と発言することです。

何かわからないことを同僚の先生に質問した後、必ずありがとうございますといいます。これに関しては普通のことだと思います。

違和感を感じたのは年配の先生が若い先生に質問したときにも「ありがとうございます」といっていたことです。もちろん丁寧でよいことだとは思うのですが、私なら「ありがとう」で終わると思います。

あまりにも丁寧すぎると思ったのです。

そしてしばらくいろいろな先生を見ていて気付いたのですが、感謝の思いがあるとかないとかは別に、誰かに質問したら自然とありがとうございますといっているように思えました。

言葉に意志を感じなかったのです。

これが良いか悪いかは別として、そういう世界があるということです。

私の失敗談 スーツを忘れる

私の失敗談を1つお話ししたいと思います。

民生委員との顔合わせでのマナー

民生委員との顔合わせのときです。民生委員というものがよく分かっていなかったため、そして会ったこともないため授業を行う格好で集合場所に向かいました。

そこには民生委員と教職員が集まっていました。するとそこで一瞬時が止まりました。教職員全員が正装だったのです。

仕方がないのでそのまま着席すると隣に座っていた先生に「なぜ正装してこなかったの?」と言われました。

単に知らなかったのですが、失敗した!と思った瞬間でした。

このようなことが学校ではよくあるのです。

離任式でのマナー

学校では離任式というものがあります。

異動する先生を送り出す会です。学校では生徒が送り出してくれます。

大抵の場合、その日の夜に先生方だけで送別会が行われます。

私がはじめて離任するときに失敗をしてしまいました。離任する先生、つまり送り出される側は基本正装のようなのです。ちなみに送る先生方は普段着です。

そんなこと誰からも聞いていませんでした。

他に離任する先生全員が正装である中で、私だけが普段着で行ってしまい、「こういう時には正装だよ」と同僚の先生に言われたことを今でも忘れません。

ちなみに余談アリ

ちなみにこの話には余談があります。

2校目を離任する際、私は1校目の失敗を教訓としていたため正装で会場に向かいました。

すると初めて離任式を迎える先生が同じ電車に乗り込んできました。その先生は・・・過去の私と同じく私服でした・・・。

習うわけではない 覚えるしかない

学校のルールはどこかで習うわけではありません。これはどこの職場も同じかもしれません。

仕事をしながら覚えていくことは多いです。

そのためはじめのうちは知らないことも多いと思います。そして居心地が悪いことも多いかもしれません。しかしそれは誰でも同じです。

数年同じ職種で働けば、大抵のルールは勝手に身に付きます。

また周りの先生と円滑なコミュニケーションがとれるようになれば、いろいろ情報も入ってくるようになります。

怪しいときには常に確認をする

たとえば服装に関してもわからないことがあれば、そのイベントの際に逐一同僚の先生に確認するとよいと思います。

教員の服装は2つの正解がある 学校で勤務する際にOKな服装とNGな服装
教員の服装は「動きやすい服」と「正装」のどちらかです。普段は「動きやすい服」でイベントの際には「正装」を選びましょう。

また先に触れた言葉遣いなどもは、常識の範囲内の言葉づかいであれば問題ないと思います。

ときに周りから何か言われることがあるとは思いますが、それはどの職場も同じです。いちいち細かいことを気にしなくても何とかやっていけるものです。

ちなみに大体の学校には数人のアウトロー的な先生がいます。そういった先生は細かいことは気にしません。気にしているのかもしれませんが、その素振りは表に出しません。

では職場で危うい立場になっているかというと、そんなことはなく、むしろ人気だったりします。

そもそもですが、学校の先生において危うい立場になることなどほぼあり得ません。なぜなら地方公務員であるためです。

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