教師のモラル低下は誰のせい?採用段階でしっかりと見極め試用期間が必要

教師のモラル低下は誰のせい?採用段階でしっかりと見極め試用期間が必要 困った教育問題 学校や家庭で起こる問題を少しでも減らしたい
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このような記事を見かけた。

東京都杉並区の小学校で、女性教師(23)が3年生の算数の授業中、児童に「妹を殺せば会える」という答えが正解となるクイズを出題していたことが23日、わかった。同校校長宛てに21日、届いた匿名の投書で発覚した。校長はこの教師を口頭で注意、23日開かれた緊急保護者会で教師は保護者に謝罪した。

区教委によると、教師はクラス担任で、19日の算数の授業中、21人の児童に対して口頭で「3人姉妹の長女が自殺して、その葬式が行われた。葬儀に参列した男子を次女と三女が好きになってしまいました。葬式後、次女がこの男子に会うにはどうしたらいいですか?」と出題。「お葬式だよ」とヒントを出すと、児童の1人が「妹を殺しちゃう」と答え、「正解です」とした。

区教委によると、教師は「前週に行ったクイズが好評で、この日も児童にせがまれ、大学時代に聞いたクイズを思い出して話してしまった」と説明しているという。

教育長は「学校教育への期待を裏切り、信頼を失わせるものであり、誠に遺憾。児童や保護者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

この記事を読んで、みなさんはどのように思ったでしょうか?

今回の問題点は、以下の通りだと私は思います。

  1. 教師のモラルの低下
  2. 教育現場での教師に対しての教育ができていない
  3. この女性教師を採用した区教委の責任

そもそも算数の時間に、このような問題を出すことが間違っています。別にお題を変えれば何も問題はないことです。実際に大学時代に聞いた話だったとしても、問題を子どもに出す瞬間に、お題の内容が適正なのかどうなのかを判断すればよいことです。ですから、この女性教師に一番の責任があるでしょう。

しかし、この女性教師は23歳。正規採用をされているのであれば、初任者研修を受けたことになります。ということは、学校組織、教育委員会が1年をかけて十分な研修をしているのです。そこで、しっかりと教育をしておくべきなのです。

こんな話を教室で出せば、保護者が過敏に反応することくらい新任者に対し、話しておくべきなのです。子どもは、学校での出来事を家庭で話します。

さらに言うと、勉強さえできれば教員にしてしまうといったシステム自体が間違っています。とくに、小学校教師に一番ひつようなことは、「道徳力」です。人の心を豊かに育てること。それが一番重要だと私は思います。

この女性教師は、今回の一件でこれから先、絶対にこのような内容の問題を出さないとは思いますが、自分の発言に影響力があるということを、自覚しながら教員生活を歩んでもらいたいと思います。

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