ベルマーク集めが問題になっているという話を聞きました。
「ベルマークは、PTAの親が集まって集計するため時間を取られてしまう。活動自体に疑問があるが、楽しみにしているPTAメンバーもいる。」
と言ったものです。
ベルマークの集計を楽しみにしているメンバーの中で発言力のある人がいると、本来任意で集まるはずの活動に強制的な空気が流れてしまうことがあります。これを嫌がる方がいるということです。
その他にもPTAが関わる活動が学校にはあるのですが、学校現場の教員にはどのように映っているのでしょうか。
一般教員から見たPTA
PTAは学校にとって大事なものです。なぜなら保護者で編成されているからです。教員にとって保護者はよい理解者でもあり、一番気を付けなければいけない存在です。
ただし、正直な話、あまりPTAと関わることはありません。1年の内に本当に数える程度です。そのため教員の中には、どういったPTA活動があるのか把握していない人もいると思います。
それほど「目立たない」ということです。PTAの活動を軽視しているわけではないのですが、「何をやっているのか分からない」というのが正直なところです。
たとえばPTAには、必ず「PTA会長」が存在します。これは児童の保護者の中から選出されるわけですが、PTA会長の顔や名前を知らない職員はかなり多いと思います。
このように、あまり教員とPTAとの接点はないということなのです。教員だけではありません。おそらく保護者の多くも誰がPTA役員で会長なのか、知る人の方が少ないと思います。
そもそもベルマークは誰が集計をする
今回の件ですが、「PTAの方が集まってベルマークを集計する」ということが問題の発端となっているようですが、そもそもベルマークの集計は学校児童が行うことが多いと思います。
「ベルマーク委員会」といった「児童によって構成されたグループ」が集計を行っていることが多いです。学校や地域によって異なるのかもしれませんが、その方が保護者の手を煩わせることがありません。
通常委員会には教員が数名付いているので、集計活動自体もしっかりと管理をしてくれます。考えてみてください。ベルマークを点数ごとに分類し、「点数×ベルマークの数+点数ごとの合計を集計する」程度の作業は、小学校高学年であれば通常できる単純作業です。
ただ一概に言えないこともある
ベルマークの集計は単純作業であり、委員会活動の時に児童が行えば今回のような問題にはならないのですが、一概にPTAによるベルマーク活動も「全く必要ないとは言えない」側面も持っています。
近年、地域活動は少なくなってきました。子ども会がよい例です。まず、子ども会自体に所属しない家庭が増えてきました。また、所属していたとしても子ども会の中に、誰がいるのか分からないといったことも珍しくありません。
子ども会の存在意義が問われてきていると思います。
このようなこともあり、保護者同士のつながりも希薄になってきているため、今回の件のように、「ベルマークの集計」と称して、保護者が集まることも大事と言えば大事なのです。
取得できる通信大学を検索
取得できる通信大学を検索