常勤講師を目指す方からの質問
ただし、講師の場合は一定年数勤務すると昇給しなくなってしまいます。
そのため、数年程度であれば問題はありませんが、もし結婚をし、子どもが大きくなったとしたら生活は大変になってくることと思います。
なのでその間に、教員採用試験に合格するようにしたり、もしくは他の職業に就くなりと考えた方がよいでしょう。
講師で生活をすることはできる
学校には正規教諭、常勤講師、非常勤講師の3つのタイプの先生が勤務しているケースが多いです。
学校にもよりますが割合としては、正規教諭9割、常勤講師0.7割、非常勤講師0.3割くらいの感覚です。
そして今回の質問でもある常勤講師ですが、2つのタイプに分かれます。1つは正規教諭を目指している比較的若い人たち、もう1つは一度退職をして再び戻ってきた人たちです。
問題点となる生活はできるのか?という点ですが、贅沢をしなければ生活をすることは可能であると考えます。
学校の先生には教諭と講師がいます。教諭は教員採用試験に合格するとなることができ、講師は採用試験に合格していなくてもなることができます。
正規教諭を目指している比較的若い人たち
教員採用試験の難易度はそれなりに高く、一発で合格できない人たちはそれなりにいます。
受験生の多くは大学4年生です。採用試験は1年に1度しかないため、次の年に試験を受けるにしてもその間に生活をしていかなければなりません。
そこで生活をするため、そして現場経験を積むために講師として学校で働き始める人が多いです。年齢的に20代前半~30代前半の人たちが多いです。
一度退職をして再び戻ってきた人たち
たとえば他県で先生として働いており、結婚を機に一度退職し、その後再び復帰するといった女性が多いように感じました。
ある女性講師に聞いたのですが、その先生は他県で正規教諭として働いていました。結婚を機に引っ越ししました。生活も落ち着いたため、再び学校で働こうと考えたのですが、その県で採用試験に合格する必要があったのです。再び採用試験に挑戦するのはなかなか勉強が大変であり、ご主人も仕事をしているということもあり、講師として働ければよいと考えたそうです。
家庭を持つ場合には少しずつ大変になってくると思う
実家暮らしであったり、結婚していても共働きであれば、生活をすることは可能であると思います。
また子どもがいてもまだ小さければ生活はできないことはないかと思います。
しかし子どもが大きくなってきたら、そして共働きでない場合には生活するのは苦しくなってくることでしょう。
講師は昇給が継続的ではない
講師の場合、昇給がストップしてしまいます。
「教員の給料」でも触れましたが、正規教諭の場合は1年ごとに約9000円の昇給があります。額面でいうと年齢くらいの給料はもらえる計算になります。
ところが講師の場合は、数回の昇給の後、そこから昇給することはなくなるとのことです。(そのような話を聞いたことがあります。)
そのため、子どもが大きくなり生活費が必要になってくるようになってくると、講師の給料だけでは生活をするのは厳しいと考えます。
そう考えると、講師で一生生活をしていくとなると難しいかもしれません。どこかで採用試験に合格する必要があるかと思います。
もしくは夫婦共働きを続けていくしかないと思います。
一生涯学校で働いていきたいと考えているのであれば、教員採用試験の合格を目指す方が現実的です。
数年間講師として働けば、講師経験が採用試験で考慮される都道府県もあるため、採用試験合格を目指してみるとよいでしょう。
取得できる通信大学を検索
取得できる通信大学を検索