高校教師は学歴重視の職場を知りたい方からの質問
ただし教師も人間ですので「どこの大学出たの?」と聞いてくる人もいるかもしれません。
そして学歴によりどうなるといったことはありません。これは採用試験においても同じことが言えます。
ただしこれは公立の学校の場合です。
私立の場合、採用基準がそれぞれの学校が決めます。そのため、学歴を重視する学校もあるかとは思います。
学歴によって給料や将来性が変わることはない
あくまで公立での話ですが、私の知る限り学歴により給与額や将来が変わることはありません。
たとえ出身大学のレベルが低かったとしても、校長や教頭を目指すことは可能です。ただし校長や教頭になるためにはいわゆる校長試験や教頭試験に合格しなければなりません。
たとえば数学の学力によって何がどうなるといったことは基本的にはないのです。
しっかりと授業ができなければ話は別
学歴とは離れていますが、しっかりと授業ができないであったり、進学校の場合は子どもの成績を伸ばすことができない、授業内容がひどいといった場合には、学歴とかではなく単純に評価されないことはあります。
そこで「学歴が低いからだ」と思う周りの同僚が現れる可能性もあります。
逆に言うと、しっかりとした授業ができており、子どもからも人気で、成績を伸ばしているという事実があるのなら、学歴も、そして極端な話ですが学力も関係ありません。
学歴重視であろうとなかろうと
結論となってしまいますが、学歴重視かどうかは働く学校やそこにいる教員の考え方次第であるケースが多いです。
たとえば公立高校の数学の教員になりたい場合には、毎年行われる教員採用試験に合格すればよいです。採用試験において学歴は関係ありません。採用試験に合格したという事実が実力の証明になります。
もちろん配属された学校で学歴を気にする先生は少なからずいるかと思います。だからと言ってその先生があなたをどうすることもできません。公立学校の場合は県や市が採用しているわけであり、学校長が採用しているわけでも一般教員が採用しているわけでもありません。
そのため職場の同僚で学歴のことを言ってくる人がいるのなら「問題があるようなら一緒に教育委員会に行きましょう」くらいの態度で接しても良いかと思います。
そこまでのことは言わなくても良いのですが、ある程度強い心を持つ必要はあるということです。
出身校を聞いてくることはある
興味本位かどうかはわかりませんが、周りの同僚が出身校を聞いてくることはあります。
学校長は学校内で働く先生方のデータを持っていますが、それを学校内の先生に公表することはありません。つまり学校で働いていると、隣の先生がどの大学出身であるのか、教員何年目なのか、どの学校に今まで勤務してきたのかなどを知ることはないのです。
交流の意味でも出身校を聞かれることはあります。何と答えたとしてもそれによってどうなるといったことはありません。もちろん先生の中には、「学歴が低いんだ」と思う人もいるかもしれません。それはどの社会でも言えることです。もし学歴が低いことを気にするようであれば、学歴が高い大学に入学し直すか、気にしない心を持つことでしょう。