教師になりたいけどなれない人は数多くいる
これを何年も連続で受験し、その結果、教師の道を諦める人もいます。
ただし、「正規、非正規関係なく教師になりたい」という場合においては、教師になれないということは通常ありません。なぜなら、講師として働くことが可能だからです。
たとえば小学校の場合ですが、講師でも担任を持つことができます。
講師になるためには、各市町村の教育委員会に登録しに行き、人材が不足しているときには声がかかります。
しかしこれも例外があります。
たとえば過去に講師をしていて、そこでの勤務態度や評判が悪かったりすると、いくら人材不足であっても声がかからないこともあるようです。
教員免許を持っていれば教師になれるわけではない
教師になるためには教員免許が必要です。教員免許は最低条件です。
そして教師と一言で言っても大きく分けて3つのタイプに分かれます。正規教諭、講師、非常勤講師です。
正規教諭とは、教員採用試験に合格をした人たちのことを言います。講師とは教員採用試験には合格していないけど、教員免許を持っており学校で働いている人たちのことを言います。
一般的に「教師になる」とは、教員採用試験に合格することを指します。
教員採用試験の倍率は高め
教員採用試験の倍率は受験する地域や教科によって異なりますが、比較的高いです。
人柄を重視するようなことも言われてはいますが、基本的にはペーパーテストの点数が重要視されると考えています。
つまり点数を取らないと合格できません。
採用試験用の勉強が必要
採用試験に合格するためには、採用試験用の勉強を行う必要があり、最も有利と考えられるのは現役の大学生です。
大学で採用試験の勉強を行うためです。どのあたりを勉強しておけばよいのかを、大学側が分析し、そこを集中的に勉強することができるのです。
一方、通信大学で教員免許を取った人は、採用試験の勉強をどのように進めてよいのかがわかりません。
通信大学ではあくまでも教員免許を取得することを目的として勉強をします。採用試験用の勉強をするわけではありません。
結果として、教員免許は取れたけど、なかなか採用試験には合格できないという状況になってしまう人もいます。
講師として働きながら勉強
採用試験に不合格となってしまった場合、それでも将来的に教師になりたいと考えている人たちは講師として学校で働きながら勉強をしているケースが多いです。
現場で働くため、それはそれで勉強にはなるのですが、学校での仕事は忙しく、勉強時間をなかなか確保できない人もいます。
結果として毎年受験に失敗してしまうと言った人もいます。そうしている中である程度の年齢となってしまい、教師になることを諦めてしまう人も中にはいるのです。
講師経験が優遇されるようになってきた
直近5年以内で3年以上講師経験がある人は、1次試験を免除されるなどの特別枠として採用試験を受けられるケースがあります。
この待遇は非常に大きく、一般教養や教職教養のペーパーテストをパスできると言ったものです。
2次試験は基本的には面接試験であり、講師経験は大いに役に立ちます。そのため一昔前に比べると、講師をしながら正規教諭を目指すハードルが下がったと思われます。
複数回受験しても落ちてしまう場合は・・・
講師経験があり特別待遇で採用試験を受験しているのにも関わらず、不合格となっている場合には、ブラックリストに登録されている可能性があります。
講師として働いている姿は評価されることになります。
とくにトラブルを起こさないで仕事をしていれば問題ないとは思うのですが、そうではない人はチェックされてしまうという話を聞いたことがあります。
つまり講師経験が仇となってしまうのです。
もし講師経験を採用試験の武器として使おうと考えているのであれば、少なくても講師の間はトラブルを起こさないで勤務した方がよいでしょう。
ブラックリストの存在
教師(講師)の中でのブラックリストは存在するとされています。
「されています」というのは、直接見たことがないためです。
ブラックリストの存在を教えてくれたのは、過去に同じ職場になった教頭先生からでした。
ある講師と仲良くしていた時に「あの講師と仲がよいの?」と聞かれました。続けて「あの講師みたいになってはいけないよ」と言われました。
どういった意味か分からなかったため質問してみると、次のような回答が返ってきました。
「あの講師は今までいろいろな学校でトラブルを起こしている。よってブラックリストの中に入っている。講師として働く分にはよいが、正規採用としては採用できない。」
とのことでした。ここではじめてブラックリストがあるということを知りました。
この教頭先生が本当のことを言っているのかどうかを確かめる術はありませんが、可能性としてはブラックリストが存在してもおかしくはないと思いました。
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