私は家庭教師をしていて多くの家庭にお邪魔します。しかし、極端に家庭の種類が違うと感じることがあります。
「先生!ガンガンやっちゃってください。言う事きかなかったら1発2発頭をぶん殴っても構いません。」
まぁ昔ながらの親ですね。そういう親こそ子どものことをしっかり考えてたりします。子どもが今何をやっているのか、何を勉強しているのかをしっかり把握しています。しかし、子どものことを把握していない親もいます。私にとっては信じられないことです。
私:「今、お子さんが学校で何を勉強しているか知っていますか?」
親:「知りません」
私:「もう6年生なのに足し算や引き算に不安があるんですが・・・」
親:「あぁそうなんですか。知りませんでした。」
焦りました。ありえないと感じました。自分の子どもが何を勉強しているのか分かっていないのです。その割には私には非常に厳しかったのです。
親:「しっかり基礎を教えてください。」
基礎とは足し算や引き算のことでしょう。
しかし6年生ですよ。もし出来ないのであれば家庭の方が教えるべきではないのでしょうか?勉強を全て教師や学校任せにするのは都合が良すぎると思います。そのため私は少しですが少しでも算数に慣れてくれるよう宿題を出しました。
1日百マス計算1ページです。
やりません・・・
私:「宿題をさせてください。」
親:「あ、やっていませんでしたか?そうですか」
終了・・・・・・
勘弁してください。
足し算や引き算がまともに出来ないということは、小学校1年生か2年生レベルです。ということは4年か5年遅れているのです。それでは中学校で通用しません。それなのに生徒の希望は高校進学。厳しすぎます。
これは子どもの責任ではないと思います。生徒の能力を把握できていないその生徒の教師と親の責任だと思います。あとは最近の子どもに多くいることなのですが”なんとかなるだろう”といった考えです。
本当に多いです。
私:「どうするの?このままだと高校へ行くのは厳しいよ。だから宿題をやってよ」
と中学生の生徒に言うと
生徒:「何とかなるよ」
というのです。
私:「なんとかならないから・・・」
また、このような子に限り親への口が大変悪かったりします。
「うるさい」「馬鹿じゃないの?」「はぁ?」「ふざけんな」
こんな感じの言葉を親に対して使っているのです。当然親は怒るのかと思いきや、全然そんなことはないのです。親は子どもに何を言われても怒らない。子どもは親がどれだけ大切な存在か分らない。仕方のないことです。親は誰に教わるわけでもなく親になるのです。
子どもの育て方は手探り状態なのです。これは誰でもそうでしょう。ですから、正しい教育の仕方を学校は伝える義務があると思うのです。
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