通信大学での勉強と教員採用試験の勉強は違う 採用試験のためには専用の対策が必要

通信大学で教員免許を取得しようと思っています。

教員免許が取れるレベルがあれば教員採用試験に合格できますか?

教員免許を取るための勉強と、教員採用試験の勉強は別物です。

多少役には立ちますが、採用試験の合格を目指すのであれば採用試験専用の勉強をした方がよいと思います。

そして試験内容は都道府県単位で異なります。そのため受験する都道府県専用の対策が必要となることでしょう。

採用試験の内容

教員採用試験は都道府県によって内容が異なります。

東京都 教職教養、専門教養、論文、個別面接
静岡県 一般教養、教職教養、専門教養、個別面接、討論

どれもそれなりの難易度があります。対策なしでの合格はまず難しいでしょう。

東京都では過去問を紹介しているため、参照してみてください。

過去の試験問題|採用情報|東京都公立学校教員採用ポータルサイト
東京都公立学校教員採用に関するポータルサイトです。東京都の教育が目指すものや働き方改革の現状、実際に働く教員の声、東京都ならではの充実した研修や制度、福利厚生など、東京都の教員のリアルが分かる情報をお届けします。またイベントや採用試験の最新...

それでも教職教養や専門教養は勉強をしていれば対応できます。

しかし一般教養が実は難しかったりするのです。これは習うというよりも一般常識であり、テレビや新聞を見ていないと解けないような時事問題も出題されます。

たとえば静岡県では、某アイドルグループの名前を答えるといった問題が出てきたこともありました。

現役が強い理由

教員採用試験で強いのは現役の大学生です。

たとえば教育学部の学生の場合、大学で採用試験の対策を行っています。大学2年生や3年生の段階から対策をしている人もいます。

また専門学校に行って対策している人もいます。

これが社会人となり働きながらの勉強となると、なかなか厳しくなってしまいます。だからこそ時間に余裕が持てる学生のうちに勉強していますし、そういった人たちの合格率はどうしても高くなります。

経験談 手も足も出なかった

これは私自身の経験談です。

通信大学で教員免許を取得したのちに、教員採用試験を受けました。

試験問題を見た瞬間に終わったのを覚えています。全然意味が分からなかったのです。

通信大学で教員免許を取るためにした勉強は全く役に立ちませんでした。

単位を取るための勉強だった

私はレポートを書くこと自体は比較的得意な方だと思っています。

教科書内の重要な個所を見つけ出し、そこに自分の意見を織り交ぜながらレポートを書いていきました。基本的には一発で合格していました。

重要な個所を見つけ出したりレポートを書くことはできたのですが、内容を覚えているのか?といわれるとほとんど覚えていませんでした。

単位を取るためのレポート作成だったのです。とにかくレポート数が多いため、数をこなさなければなりません。

1つ1つの科目に集中していたか?といわれると、そんなことはありませんでした。

その状態でよく科目修了試験に合格していたと今では思います。

バッチリ対策をした方がよい 場合によっては複数受験を

教員免許を取るための勉強と、教員採用試験の勉強は異なります。

これは私自身が実感したことです。

採用試験に合格するためには、かなりの勉強をした方がよいでしょう。

さまざまな都道府県では過去問を掲載しているところもあるため、まず解いてみて自分がどのくらいできるかどうかを確認してみるとよいでしょう。

書店に行けば採用試験関連の書籍が販売されています。それで勉強するのもよいですし、専門学校に通う方法もあるでしょう。

また通信大学によっても採用試験の対策をしていることがあります。たとえば明星大学、創価大学、佛教大学などでも開催されています。そういったものを利用してみるのもよいでしょう。

日程がズレているから複数受験可能

教員採用試験を受ける受験生は、複数の都道府県を受験することがよくあります。日程が異なるためです。

  • 住んでいる地域
  • 住んでいる地域の近隣
  • 倍率の低い地域

など複数受験してみるのもよいかとは思います。

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