大学卒業資格(学士)は通信大学を利用することで取ることができます。
- 通信大学でも大学卒業資格(学士)が正式に取得できる仕組み
- 高卒・短大卒・専門卒など学歴別の「最短何年で取れるか」の目安
- 働きながら学べる通信大学の選び方と学費の比較ポイント
とくに「大卒資格を通信で取りたい」、「働きながら最短で学士を取りたい」と考えている社会人にとって、通信大学は現実的で負担の少ない選択肢になるでしょう。
さらに最近の通信大学の中には、一度も通学することなく学士の学位が取れる通信大学もあります。
大学卒業資格を取るために必要な時間は人によって違います。これは最終学歴が影響するためです。一般的には4年必要となります。一番最短は条件次第で1年となります。
ここでは「大学卒業資格(学士)が取れる通信大学」と「大学に行かなくても学士を取ることのできる通信大学」、そして「卒業資格を得るまでの最短期間」を紹介したいと思います。
高卒からでも通信大学で大学卒業資格(学士)を取得したい人、仕事を続けながら最短ルートで学士を目指したい社会人など、「これから大卒資格を取りたい」と考えている人に向け、具体的なイメージが持てるように紹介します。
大学卒業資格を得るための2つの方法
大学卒業資格を得るためには主に2つの方法があります。
- 一般的な大学を卒業(入試あり・学費高い)
- 通信大学を卒業(入試なし・学費安い)
それぞれの違いは以下となります。
| 大学 | 通信大学 | |
|---|---|---|
| 入試 | あり | なし |
| 学費 | 高い | 安い |
| 勉強場所 | 大学 | 自宅 |
| 多い年齢層 | 10代~20代 | 20代~70代 |
どちらも卒業することで大学卒業資格である学士の学位を得ることができます。つまり最終学歴が「大学卒業」となるわけです。
通信制大学も通学制大学と同じく文部科学省に認可された大学であれば、どちらの大卒資格(学士)も学位の価値は同じです。履歴書上も「大卒」として扱われ就職や資格取得の要件にも問題なく利用できます。
つまり、通信大学で取得した大学卒業資格(学士)も、通学制大学と同じ正式な「大卒資格」として扱われます。
大卒認定は存在しない
高卒認定試験があるため大卒認定試験もあると思われがちですが存在しません。
よって大卒の資格を得るためには、上記した2つの方法のどちらかを選ぶことになります。
参照 大卒認定は通信大学で取得できるか?大卒認定試験は存在しない
通学不要で大卒資格〈学士〉が取れる通信大学|働きながら卒業を目指せる
通信大学で大学卒業資格である「学士」を取得することは可能です。
つまりこれを取得することで、「最終学歴を大学卒業」にすることができます。
大学卒業資格を取得するために通信大学に通う学生は約20万人いるといわれています。そのうち約半数の約10万人が社会人で、仕事を続けながら大卒資格(学士)の獲得を目指して通信大学で学んでいることになります。
その10万人の社会人が通信大学に通う主な目的は以下となります。
つまり約12900人が大学卒業資格を目的として通信大学に入学していることになります。
そして学士を取ることのできる通信大学の中には、通学が不要でまったく大学に行くかなくてもよい通信大学もあるのです。
通学不要な3つの通信大学
通学不要で大学卒業資格の取れる通信大学はいくつもあります。
そのうち3つの通信大学をまず紹介したいと思います。
No.1 サイバー大学
当サイトで一番に紹介したいのは「サイバー大学」です。
サイバー大学では、通学やスクーリングが不要で大学卒業資格が取れる通信大学となっています。
No.2 東京通信大学

No.3 新潟産業大学

通学不要で学士の取れる通信大学を3つ紹介しました。
このほかにも通学不要、もしくは一部通学不要で学士の取れる通信大学は多数あります。
まったく大学に通う必要がないのは大きなメリット
学士の取れる通信大学は数多くありますが、多くの場合、少なくても1度は大学に通う必要があります。。
通うといっても長期間ではなく数日程度のものですが、それでもその数日の時間を確保することが難しい人も少なくありません。
しかし中には、完全に通学が不要となる通信大学もあるのです。
完全通学不要の通信大学
今回紹介している「サイバー大学」や「東京通信大学」、「managara」の場合は、まったく大学に通う必要がありません。
すべてがオンラインで完結してしまいます。これは大きなメリットです。
好きな時に好きな場所でスマホやPCを使って映像授業で学習することができるのです。
一般的には、学士を取得するためには大学を卒業する必要があります。そして通信大学の場合では、仕事をしながら、または自分で勉強を管理する必要があるため、卒業率がどうしても低くなりがちです。
ところがたとえばサイバー大学の場合ですが、卒業率が約8割弱と、一般の大学とあまり変わらず高い数字となっています。
これが当サイトがおススメする最大のポイントです。
大学卒業資格(学士)は通信大学でも取ることができる
大学を卒業すると「学士」という称号をもらうことができます。これが一般的に言われている「大学卒業資格」です。
一般的に「大学」というと通学制の大学を想像する人が多いかもしれません。そして通学制の大学を卒業しなければ学士が取れないと思っている人がいますが実は違います。
通信制の大学でも学士を取ることはできます。
もちろん通学でも通信でも学士は学士であり同じ資格です。差はありません。
通信大学は入学試験がない 書類審査のみ
通信大学には入学試験がありません。
一般的な大学の場合、入学するためには受験をすることになります。大学にもよりますが相当量の勉強をしなければ大学に入学することは難しいのが現状です。
ところが通信大学の場合、資料を取り寄せ必要事項を記入して返送することで書類審査がおこなわれます。書類審査に合格することで入学が認められることとなります。
この書類審査はよほどのことがない限りパスできます。
通信大学は学費が安くリーズナブル
一般的な大学は「学費が非常に高額」というイメージがあるかと思います。しかし通信大学の場合は学費がかなり安く設定されています。
通信大学に入学すると自宅で一人で学習することが基本となります。
つまり大学の施設を使うことがありませんし、教授から習うこともありません。施設費や人件費が大幅に抑えられるわけです。

一般的な大学と比較
通信大学の学費は安いのですが、どのくらい安いのかを一般的な大学と比べてみます宇。
たとえば通学して卒業するタイプ、いわゆる普通の私立大学の場合です。
卒業するまでに必要な学費の目安は少なくても約350万円~500万円前後(4年間・私立)ほどは必要となってきます。
ところが通信大学の場合、大学卒業資格を取るまでの学費が約72万円~(4年間)ほどとなっています。入学金を引くと、1年当たり約15万円の学費ということになります。学費が安いとされる公立大学の3分の1程度です。
学費に関しては通信大学によっても変わります。とはいえかなり安く設定されていることがわかると思います。
参照 通信大学の学費は驚くほど安い!教員免許は総額40万円前後で取得することができる
通信大学に通わなくても学士が取れる!?
最近の通信大学の場合、大学に一切行かなくても大学卒業資格を取ることができます。これが凄いところです。
たとえばサイバー大学のサイトにも「通学必要なし!働きながら大卒資格が取れる」と表記されています。
参照 通学必要なし!働きながら大卒資格が取れる(サイバー大学)
インターネットを介して「クラウド型学習システム」を利用することでいつでも授業を受けることができます。分かりやすく言うと「勉強したい・見たい授業の録画を見る」といった感じです。
そのためインターネットに接続することのできる端末(PC・スマホ・タブレット)であれば、いつでもどこでも好きな時に授業を見ることができるわけです。
このシステムを利用することで、大学に通わず大学卒業資格を取ることが実現できるわけです。
このようなシステムはサイバー大学に限らず、他の通信大学でも導入され始めています。そのため、なるべく大学に通わずに大学卒業資格を取得したいと考えている場合には、このあたりのことを確認してみるとよいでしょう。
どのような人が通信大学で大卒資格〈学士〉を取るのか?職業も年齢もバラバラだが社会人が多い

通信大学で学士を取る人はさまざまです。職業も年齢もいろいろです。
このサイトの管理人も社会人として働きながら通信制大学(明星大学)で小学校教員免許を取得し、その後実際に小学校でクラス担任をしていた経験があるためわかるのです。
とくに20〜40代の社会人で、「今の仕事を続けながら最終学歴を大卒にしたい」という理由で通信大学を選ぶケースが多いです。
まず文部科学省が出しているデータを参照すると、通信大学に在籍する学生の42.5%が社会人とのことです。
次に私立大学通信教育協会が令和元年に行った入学者調査の結果としては、そのうちの約3割が大学卒業資格取得が目的であるとのことです。
少しでも学歴を高めるために
- 仕事場でのキャリアアップを目指したい人
- 過去に大学に通いたかったが、事情により通えなかった人
- さらに教養を高めたい人
現実的な問題として、多くの職場では学歴が重視されます。採用の際にも高卒と大卒、どちらを採用しようかと考えた場合、大卒の人が選ばれる傾向にあります。
また働き始めてからも、高卒の人は大卒の人を超えることがなかなか難しいです。地位においても給料においてもです。
やはりまだまだ日本では学歴社会であり、できることなら学士を欲しいと思う人は少なくないのです。
しかし社会人が仕事を辞め4年間大学に通うというのは、大きなリスクとなります。受験をしなければなりませんし学費も高いです。さらに収入がなくなります。
そこで注目されるのが通信大学です。
通信大学が選ばれる4つの理由|働きながら大卒資格を目指しやすい
働く社会人が通信大学を選ぶ主な理由は以下となります。
- 通学する必要がない。もしくは少しだけ大学に行けばよい。
- 通学制大学よりも学費を大きく抑えられる
- 仕事や家事の合間など、自分のペースで学習を進められる
- 働きながらでも大学卒業資格(学士)取得を目指せる
通信大学の場合、毎日のように大学に通う必要はありません。通信大学によってはまったく大学に行かずとも大学卒業資格を取れるところもあるほどです。
そして働きながら空いた時間に勉強することができます。働きながらなので収入を途切れさせることはありません。学費も安いです。それでいて取れる学士は同じものです。
通信大学が学歴にならないという噂
通信大学は学歴にならないという噂を信じている人がいます。
それは誤った解釈です。
通信大学を卒業しても大学卒業資格を得ることはできます。つまり学歴になります。
参照 通信制大学は学歴にならない?それは完全にウソ!でも通信制大学に対する誤解はある
学士の取れるおススメの通信大学一覧 当サイト内ランキング
学士(大学卒業資格)を取得することのできる通信大学は以下の通りです。
まず一番のおすすめはサイバー大学です。
次に当サイトで人気のある順番に並べています。
東京福祉大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、英語、社会、保健、情報、特支、養護 |
|---|---|
| 資格 | 学士、認定心理士 |
| 学費 | 22万1700円 |
聖徳大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、国語、英語、社会、書道、養護、福祉 |
|---|---|
| 資格 | 学士、保育士、認定心理士、心理相談員、学校心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事、司書、博物館学芸員 |
| 学費 | 約20万円/年 |
玉川大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校、社会、数学(条件付き) |
|---|---|
| 資格 | 学士、司書、博物館学芸員、学校図書館司書教諭、社会教育主事 |
| 学費 | 17万7,800円 |
帝京平成大学

| 教員免許 | 社会(中学)、地理歴史(高校)、公民(高校)、商業(高校)、情報(高校) |
|---|---|
| 資格 | 学士、学校図書館司書教諭、司書、博物館学芸員、社会教育主事、社会福祉主事任用資格 |
| 学費 | 16万円~/年 |
北海道情報大学

| 教員免許 | 数学、情報、商業 |
|---|---|
| 資格 | 学士 |
| 学費 | 16万7000円 |
放送大学

| 教員免許 | 幼稚園、特別支援学校教諭、栄養教諭 |
|---|---|
| 資格 | 学士・修士・博士、看護師国家試験の受験資格、認定心理士、臨床心理士、学芸員、司書、社会福祉主事 |
| 学費 | 1科目1万1,000円 |
環太平洋大学

| 教員免許 | 小学校、数学、英語 |
|---|---|
| 資格 | 学士、学校図書館司書教諭、看護師等養成所専任教員資格 |
| 学費 | 10万円 |
東京未来大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校 |
|---|---|
| 資格 | 学士、認定心理士、社会福祉主事任用資格、児童福祉士任用資格、児童指導員任用資格など |
| 学費 | 10万5,000円 |
人間総合科学大学

| 教員免許 | 養護 |
|---|---|
| 資格 | 学士、心身健康アドバイザー、認定心理士、産業カウンセラー(受験資格) |
| 学費 | 31万円 |
東京通信大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、精神保健福祉士(受験資格)、社会福祉士(受験資格)、社会福祉主事任用資格(受験資格)、社会調査士 |
| 学費 | 約23万円 |
姫路大学

| 教員免許 | 幼稚園、小学校 |
|---|---|
| 資格 | 学士、保育士、図書館司書、学校図書館司書教諭、学芸員 |
| 学費 | 18万円~/年 |
京都芸術大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、博物館学芸員、臨床美術士、建築士、臨床美術士、造園施工管理、造園技能士、商業施設士、インテリアプランナーなど |
| 学費 | 17万円 |
近畿大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、司書、学校図書館司書教諭 |
| 学費 | 15万円 |
産業能率大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、税理士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー、インテリアコーディネーター |
| 学費 | 22万円 |
日本福祉大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、認定心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、AFP、社会福祉主事任用資格、初級障がい者スポーツ指導員 |
| 学費 | 約20万円 |
九州医療科学大学

| 教員免許 | 福祉 |
|---|---|
| 資格 | 学士、社会福祉士、社会福祉主事任用資格、認定心理士 |
| 学費 | 18万5,000円 |
八洲学園大学

| 教員免許 | |
|---|---|
| 資格 | 学士、図書館司書、学芸員、社会教育主事(任用)、社会福祉主事(任用)、学芸員、学校図書館司書教諭 |
| 学費 | 20万6,000円~ |
※一定期間計測した上での順位のため、不定期ですが人気順は変動することがあります。
おススメは「通学不要な大学」
当サイトがおススメしたい学士の取れる通信大学は「サイバー大学」、「東京通信大学」、「新潟産業大学」です。
やはり大きな理由は「通学、スクーリングが不要」といった点です。
通信大学で勉強したことのある人であれば、どれだけ大きなポイントであるかわかると思います。
ただし最近になって多くの通信大学で通学不要の仕組みができ上ってきました。それはインターネットで授業を受けることができるようになってきたからです。
そしてそのどれもが文部科学省から正式に認可の取れている大学です。そのためしっかり勉強をしなければ卒業したり資格を獲得することはできません。
参照 スクーリングとは
通信大学は特別なことではない 多くの学生が在籍している

最後に話しておきたいことがあります。それは「通信大学は特別ではない」ということです。
職場で違いを感じたことはない
たとえば私の場合は、明星大学の通信で教員免許を取りました。
そしてその免許で小学校で担任として働いていました。周りの先生と同じように働いていました。通信大学で免許を取ったからといって違いがあるわけでもありませんでした。
参照 明星大学
多くの社会人が学んでいた
さらに周りの先生の中には、私と同じように通信大学で教員免許を取得したという人が何人かいました。
通信大学のスクーリングに参加したときには、非常に多くの通信大学生と一緒に授業を受けました。
たとえば通信大学でも有名な佛教大学では在籍生徒数が約9000人となっています。1つの通信大学でこれだけの生徒が在籍しているので、他の通信大学の生徒を合わせると相当数の学生がいることが分かると思います。
通信大学は特別なことではありません。昔からあるものです。そして年々一般的なものとなり利用者が増えていっています。
大学卒業資格は最短で2年で取れる 最短1年も可能

通信大学で大学卒業資格を取るために必要な時間は、「最終学歴」によって異なります。
最終学歴によっては、最短1年(大学4年生編入)で大学卒業資格を取ることも可能となります。これはどこかの大学で3年間勉強している場合です。
つまり基本的には4年間大学で勉強しなければなりません。これが最低ラインです。
多くの場合は最短2年~4年
たとえば既に短期大学を卒業している人の場合、最短2年で大卒資格を取ることができます。
短期大学を卒業したということは準学士を持っているということになります。つまり2年間は大学で勉強をしているということです。
最終学歴が高卒の人で、大学では全く勉強をした経験を持っていない人の場合には、最短でも4年必要となります。
その他、短期大学を中退している、もしくは大学を中退しているという人の場合、中退した時点で持っていた単位数により、最短期間は変わってきます。
ちなみに最短1年でも大学卒業資格の取得は可能とされています。それは「4年生編入ができた場合の話」となります。たとえば3年制の専門学校を卒業しており、通信大学で4年次編入を認められれば、最短1年で大学卒業資格を得ることは可能となるでしょう。
目安として大卒資格を最短で取得できる期間は、最終学歴と入学形態の組み合わせで次のように変わります。
| 最終学歴 | 通信大学での入学形態 | 大卒資格取得までの目安年数 |
|---|---|---|
| 高卒 | 1年次入学 | 標準4年 |
| 短大卒・専門学校卒(2年制) | 2年次・3年次編入 | 最短2〜3年 |
| 専門学校卒(3年制)など | 4年次編入が認められた場合 | 条件が合えば最短1年 |
高校中退の場合
高校を中退した人が通信大学で大学卒業資格を得るためには、まず高卒資格を取る必要があります。
たとえば明星大学の場合「大学入学資格取得コース」というコースを設置しています。最短1年で明星大学の通信教育課程に入学する資格を取得することができます。その後、4年をかけ大学卒業資格を取得することとなります。
他の通信大学でも同じようなシステムが設置されています。
大卒資格を最短で取りたい人ほど注意したいポイント
「最短」という表現を使用していますが、通信大学の場合は自分で学習を進めて行く必要があります。誰も手伝ってくれるわけではありません。
これがポイントとなります。
しっかりと勉強を進められる人であれば、必要単位を修得していき最短期間で卒業資格を得ることができるでしょう。しかしそうではない場合には、いつまでたっても卒業資格を得ることはできません。
卒業に必要な単位がなかなか取れず、1年2年と卒業が伸びてしまうこともあります。それが通信大学です。
社会人が大学卒業資格を取るのは難しくはない 努力は必要

社会人が大学卒業資格を取ることは決して難しい話ではありません。「その人次第」です。難しくはありませんが楽ではありません。
大学卒業資格を取るためには決められた単位を取得する必要があります。
単位を取得するためには課題に沿ってレポートを作成し、合格しなければなりません。さらに課題に沿った試験を受け、それも合格しなければなりません。
大変そうに感じるかもしれませんが、これは普通の大学生も同じことをした結果、大学卒業時に大学卒業資格を得ることができているのです。
通信大学は自分で自分を管理しなければならない
通信大学では自分で自分の管理をしなければなりません。それが難しいところかもしれません。
一般的な大学生の場合、大学にさえ行っていれば、何を勉強する、いつ試験を受けるなどの情報が入ってきます。もしくは周りの人の動きに合わせていれば、今は何をするべきなのかを理解することができます。つまり大学側が生徒を管理してくれます。
ところが通信大学の場合、基本的には一人で学習を進めていきます。自分で自分を管理する必要があります。いつまでに何を提出する、何の試験を受けるなど、すべて自己管理となるわけです。
そのためしっかりと自分自身を管理することができないと、レポートを提出し忘れたり、試験を受け忘れたり、申し込みをしなければいけない時期にしなかったりという失敗につながる危険性があるのです。
このような面からしてみると、社会人が大学卒業資格を取るのは若干ハードルが上がるかもしれません。
通信大学の卒業率は低いとされる
大学卒業資格の取れる通信大学のサイトを見てみればわかりますが、通信大学で大卒資格を取得できる確率はかなり低いとされています。ある通信大学の場合30%前後でした。
理由はさまざまでしょう。上記したように自分で自分をしっかり管理できないケースもあるかと思います。また少なくても4年間はモチベーションを保ち続ける必要があります。これが結構大変です。
そして社会人の場合は、働きながらの勉強となります。仕事が忙しくてなかなか勉強が進められないといったこともあるでしょう。
私の場合は、教員免許を通信大学で取得しましたが、最短2年のところを2年半かかりました。モチベーションを維持し続けるのが難しく、やる気の出ない期間がしばらくありました。しかしそれではいけないと思い、レポート作成を習慣化するようにしました。
通信大学で取った大卒資格は一般の大学で取ったものと同じ

通信大学で取得した免許や資格は、一般的な大学で取得したものと同じものです。優劣はありません。
世の中の一部では、「一般的な大学よりも通信大学が劣っている」といったイメージを持つ人がいるようですが、そのようなことはありません。文部科学省が定めている正式な大学です。
就職や転職に活かせる大卒資格
就職や転職に大学卒業資格は行かせます。
仕事を探していると条件として「大卒資格」が設けられている会社は少なくありません。もちろん通信大学で取得した大卒資格で条件を満たすことになります。
また通信大学で大卒資格を取得している人の中には、転職を考えている人、キャリアアップを目指している人も少なくありません。
「高校を卒業して働き始めた。大卒者に比べると賃金が低い。大卒であればもっと賃金の高い会社で働くことができるのに・・・。」
といったものです。
日本はまだまだ学歴社会です。採用条件に「大卒資格保有者」と記載しているところも少なくありません。たった数年、通信大学で勉強するだけでその先の未来を変えることができます。
実際に私は通信大学で教員免許を取得し、それを活かして小学校に就職しました。免許を取ったからこそ学校に就職できたわけです。大きく人生が変わりました。
もちろん通信大学での勉強は楽ではありませんでしたが、その時があったからこそ今があると思っています。
よくある質問
- 通信大学で取った大卒資格(学士)は通学制大学と同じように扱われますか?
- 通信制であっても文部科学省に認可された「大学」を卒業すれば、通学制と同じ大学卒業資格(学士)が与えられます。最終学歴としては「大学卒業」として扱われ、学位の種類や学歴の評価が通学制と変わることはありません。
- 通信大学で取得した大学卒業資格(学士)は、履歴書にどう書けばよいですか?
- 一般的には「○○大学(通信教育課程)○○学部卒業」と記載します。大学名と学部名を書き、その後にかっこ書きで通信教育課程であることを補足すれば十分です。通学制か通信制かで学歴そのものの扱いが変わることはありません。
- 通信大学の大卒資格は、就職や転職で不利になりますか?
- 形式的な学歴としては通学制大学と同じ「大学卒業資格(学士)」なので、不利になることはありません。採用現場では、大学名や在籍形態よりも、これまでの職務経験やスキル、自己PRの内容が重視されることがほとんどです。むしろ働きながら学びきった継続力や自己管理能力は、プラス評価につながることもあります。
- 高卒ですが、通信大学からでも大卒資格を取ることはできますか?
- はい、可能です。高等学校卒業など大学入学資格を満たしていれば、通信大学の1年次から入学し卒業することで大学卒業資格(学士)を取得できます。通学が難しい人でも、大卒を目指せるのが通信大学の大きなメリットです。
- 高卒から通信大学で大学卒業資格を取る場合、最短で何年かかりますか?
- 4年制の通信大学に1年次入学する場合は、一般的には最短4年が目安です。すでに短大・専門学校・他大学で修得した単位がある人は、それらが認定されれば2年次・3年次編入からスタートできるため、最短2〜3年で卒業できるケースもあります。実際の年数は各大学の単位認定ルールや履修計画によって変わります。
- 通信大学で大卒資格を取る場合の学費の目安を教えてください。
- 大学や学部によって差はありますが、4年間の総額でおおよそ50万〜150万円程度に収まる通信大学が多いです。通学制大学より学費を抑えられる一方で、スクーリングの有無や教材費、入学金などで総額は変わります。詳しい比較は通信大学の学費を比較したページも参考にしてください。


