しかし、クリアしなければいけない大きな問題が3つあります。
通信大学にもよりますが、明星大学の場合では、夏季スクーリングとして連続1週間の「教職実践演習」という教科が必修となります。そのため、大学から指定された1週間の休みの確保が必要となってきます。
さらに、最大の問題として「教育実習」があります。これは連続4週間となります。一般的に正社員として働いていては、連続で4週間もの有給を取ることは難しいと思います。
多くの方はこんな方法を取っています。
- 教員免許を取るまで就職しない。(在宅、アルバイトなど)
- 教育実習だけを残し、あとの必要な単位を取得する。
- 会社を辞める。
私としては、どの方法がよいかとは明言することはできません。それぞれの人にそれぞれの事情があると思うためです。
私の場合は、家庭教師をしながら教育実習と介護実習に臨みました。その後、教育実習が終わると、正社員として働き始めました。
人それぞれ方法があるとは思いますが、自分に合った方法を選ぶべきだと思います。それが通信教育の醍醐味です。ちなみに通信大学には最大8年在籍可能(学費は納めます)なので、その間に決めるというのも1つの手でしょう。
働きながら教員免許を取る人は数多くいる
働きながら教員免許を取っている人は数多くいて、特別なことではありません。
そして働きながら教員免許を取る場合には、好きな時間に勉強のできる通信大学を選ぶケースがほとんどです。
たとえば通信大学に在籍している人数ですが、令和2年の資料では16万人以上となっています。
正社員として働きながらでも教員免許は取れる
結論からとなりますが、正社員として働きながらでも教員免許を取得することはできます。
多くの人が働きながら通信大学で教員免許を取得しているといった現実があります。
通信大学での勉強は自分の好きな時間にすることができるため、働きながらでも勉強可能なのです。
計画的に勉強を進めて行けば問題なくクリアすることでしょう。
実習系の単位が問題 連続で出席する必要がある
問題は「実習」と「体験」です。これらは「連続」で行われます。
連続というのは、たとえば4週間の実習を、1週間、3週間といった具合に分けて実習を行うことはできないということです。
こちら側としては、実習も体験も受け入れ先に受け入れてもらう立場です。
実習先や体験先からすると、通常の業務以外のものが突然入ってくるわけです。手間でしかありません。きつい言い方かもしれませんが、こちら側の都合は関係ないのです。
「この日に来てください」と言われたら「その日に行く」のが受け入れてもらう立場というものだと思います。
そのため、本気で教員免許を取りたいと思っているのであれば、教育実習の4週間と介護体験の1週間の時間は、何が何でも確保する必要があるのです。
選択をしなければならないときがくる
私の場合は本気で教員免許が欲しかったため、時間を確保できる状況に自分の身を置きました。
正社員の誘いを何度も受けましたが断り続けました。
ただしこれは私の選択であり、おススメするものでも無理強いするものでもありません。
たとえばですが、実習や体験に行くということはそれなりに単位が取得できているということです。そのころには自分の進むべき道が決まっているのではないでしょうか。もしそうならば迷うことはないと思います。
しかしまだ決断できていないということであれば、通信大学の在籍期間を延ばしてじっくり考えてみるのも1つの方法かもしれません。最長8年までは在籍できます。
あくまでも個人的な見解ですが、本気で何かを目指すのであれば、どこかで大きな決心をしなければいけないこともあるかと思うのです。これが10年経った今思うことです。
参照 働きながら教員免許を取得 社会人になってからも先生になれる
まとめ
まとめますと、まず正社員として働きながらでも教員免許を取ることはできます。
そして通信大学で取得したほうがよいと思います。自分の好きな時間に勉強できるためです。
ただし実習科目があり、それらの単位を取る必要があるため、まとまった休みを取ることになります。
もしまとまった休みが取れないような仕事をしているのであれば、教員免許を取るのか、それともその仕事を続けるのかの選択に迫られる可能性があります。
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