通信大学(通信制大学)では、働きながらさまざまな資格を取得することができます。
ここでは、通信大学で取得を目指せる代表的な資格19種類と、それぞれの資格が取れる通信制大学の一覧をまとめて紹介します。
仕事を続けながら学費を抑えて資格を取りたい社会人の多くが、通信大学での学びを選んでいます。
このページでは、通信大学で資格を取るメリット・注意点もあわせて解説します。
- 通信大学で取得できる主な19の資格の種類
- それぞれの資格が取れる通信制大学の一覧
- 働きながら資格を取るときの学費・スクーリング・勉強のポイント
通信大学で取得できる資格一覧 19の資格を紹介
通信大学では以下で紹介する19の資格を取得することができます。
通信大学では、教員免許のほか福祉・心理・建築・法律など、以下で紹介する19種類の資格を取得することができます。
- 福祉・介護分野で働きたい → 社会福祉士・精神保健福祉士 など
- 子どもや教育に関わりたい → 保育士・学校図書館司書・社会教育主事 など
- 法律・会計の専門性を身につけたい → 行政書士・税理士・社会保険労務士 など
- 心理・カウンセリングに関心がある → 認定心理士・公認心理師・臨床心理士 など
現在、多くの通信大学でさまざまな資格が取得できるようになっています。
当サイトでは19種類の資格を紹介していますが、これらの資格以外も取得することが可能です。
教育・保育系の資格
心理・福祉系の資格
ビジネス・建築・法律系の資格
心配しないで大丈夫!取得できる資格は正規の資格
資格の取れる通信大学の数は年々増えてきており、多くの人が通信大学で資格を取得しキャリアアップや転職をしています。
通信大学で取得した資格は正式な資格ですので、心配しないでください。
通信制課程だからといって資格そのものの価値が下がったり、通学制大学や専門学校で取った資格と区別されたりすることはありません。
国家資格の場合は、必要な履修科目や受験資格は法律や省令で決められており、通信制か通学制かで扱いが変わることはないからです。
実際に当サイトの管理人も、働きながら通信大学で勉強し小学校教員免許を取得して教壇に立ちました。履歴書に書ける一生モノの資格です。
今回ここで紹介しているのは通信大学で取得できる資格に関しての情報です。教員免許が取得できる通信大学については「通信大学への資料請求 教員免許の取れる通信大学一覧」で紹介していますので参考にしてみてください。
通信大学で資格を取得する学生のほとんどは社会人

通信大学で資格を取っている人のほとんどが社会人です。
働きながらキャリアアップのためや転職に向けて資格を取得しています。
社会人が通信大学で資格を取得する理由は主に4つです。
- 入試がない(書類選考のみ)
- 学費が専門学校より大幅に安い
- 通学不要で卒業できる大学が増えている
- 働きながらキャリアアップができる
働く社会人にはメリットが大きい
通信大学で資格を取得する社会人が多い理由は主に3つあります。
これらの3つは、忙しく働く社会人にとって非常に嬉しいメリットではないでしょうか。
たとえば取得する資格にもよりますが、学費はかなり安いです。

そして勉強する時間や場所は問わないため、自分のペースで勉強を進められます。
このようなことがあり通信大学で資格を取得する社会人が多いのです。取得した資格を利用して転職したり、昇給したりすることが可能となるのです。
学費が安くても立派な資格
通信大学で取得した資格は、正規の資格となります。
たとえば何かしらの資格を取ろうと思うと、自分で独学で勉強したり専門学校に通うことになるでしょう。専門学校で勉強することを選択すると、直接教えてもらえるため理解しやすいです。しかし教えてもらうということで学費はかなり高くなります。
しかし通信大学の場合、専門学校よりも学費を低く抑えられることが多いといったメリットがあります。理由としては基本的に自宅学習であり、直接誰からも教えてもらうということはないためです。
つまり施設を利用しません。さらに授業があるわけではないため人件費も低く抑えることができます。
このようなことが理由となり学費が安く抑えられているのです。
※通信大学は自宅学習が基本ですが、直接授業を受けることのできるスクーリングというものもあります。基本別途費用がかかります。
参照 通信大学の学費を比較
自由度の高さが特徴だがデメリットにも 2つの管理をしっかりと!
通信大学での勉強は自由度が高いです。
社会人が働きながら資格を取る場合には、仕事が終わってから専門学校の授業に出るスタイルにが一般的かと思います。つまり決まっている曜日、時間に専門学校へ行き勉強をすることになるでしょう。
しかし通信大学の場合、自宅学習が基本となります。そのため大学に頻繁に通う必要はありません。そのため自分の好きなときに学習を進められます。

これは非常に大きなメリットではあるのですが、デメリットともなり得るのです。
デメリット1 スケジュール管理は自分で
通信大学での学習で大事なことは「スケジュール管理を自分で行うこと」です。
大学であったり専門学校であれば、授業がどの時間にどの教室に行けば授業を受けられるといった具合でスケジュールが決められているため、少なくても授業にさえ出ていれば学習を進めることができますし、単位を取得することも可能です。
ところが通信大学の場合には、自宅学習がメインとなります。そのため学習スケジュールを管理するのは自分自身ということになります。ある程度計画的に学習を進めていかないと、全然前に進まなくなってしまいます。
デメリット2 モチベーションの維持は自分で管理
通信大学での勉強で必要なこととして「モチベーションの維持」が求められると感じました。
勉強を始めたての頃は勉強に対するモチベーションが高いままです。しかし時間が経つにつれ少しずつ低下していってしまいがちです。
一般的な学校であれば、周りに同じ境遇の仲間がいて毎日のように顔を合わせているので、互いに刺激しあいながら勉強することができます。ところが通信大学の場合は1人での勉強となります。周りからの刺激を得ることができません。
そのためどんどんモチベーションが低下していき、いつしか勉強をしなくなってしまうことも。
スケジュール管理もモチベーションの維持も、自分で強い意志を持たないと途中で投げ出してしまうことがあるのです。

取得できる資格を通信大学別に紹介
ここでは資格が取得できる通信大学と、取得できる資格を紹介します。
| 大学名 | 資格 |
|---|---|
| 北海道情報大学 | 大学卒業資格(学士) |
| 東京福祉大学 | 大学卒業資格(学士) 保育士 社会福祉士 精神保健福祉士 臨床心理士 認定心理士 |
| 人間総合科学大学 | 心身健康アドバイザー 認定心理士 社会教育主事 産業カウンセラー(受験資格) |
| 聖徳大学 | 大学卒業資格(学士) 保育士 博物館学芸員 学校心理士 学校図書館司書教諭 社会福祉士 精神保健福祉士 認定心理士 訪問介護員(ホームヘルパー)2級 |
| 帝京平成大学 | 学校図書館司書教諭 司書 博物館学芸員 社会教育主事 社会福祉主事任用資格 |
| 明星大学 | 大学卒業資格(学士) 社会教育主事 司書 学校図書館司書教諭 |
| 日本大学 | 司書 博物館学芸員 |
| 玉川大学 | 大学卒業資格(学士) 司書 博物館学芸員 社会教育主事 学校図書館司書教諭 |
| 創価大学 | 大学卒業資格(学士) |
| 法政大学 | 学校図書館司書教諭 社会教育主事 測量士補(通信教育では法政大学のみ) 旧司法試験第一次試験免除 社会保険労務士受験資格取得 税理士 米国公認会計士(CPA)受験資格取得 |
| 日本女子大学 | 大学卒業資格(学士) 学校図書館司書教諭 |
| 自由が丘産能大学・短期大学 | 行政書士 税理士 社会保険労務士 ファイナンシャルプランナー インテリアコーディネーター |
| 東京福祉大学 | 保育士 社会福祉士 精神保健福祉士 臨床心理士 認定心理士 |
| 東京福祉大学大学院 | 臨床心理士 |
| 東京未来大学 | 認定心理士 社会福祉主事任用資格 |
| 武蔵野大学 | 認定心理士 |
| 愛知産業大学 | 建築士 |
| 愛知産業大学・短期大学 | 社会保険労務士 ファイナンシャルプランナー |
| 日本福祉大学 | ファイナンシャルプランナー 社会福祉士 精神保健福祉士 |
| 大阪芸術大学 | 大学卒業資格(学士) 保育士 博物館学芸員 司書 建築士 管理技士 |
| 佛教大学 | 大学卒業資格(学士) 保育士 学校図書館司書教諭 社会教育主事 精神保健福祉士 司書 博物館学芸員 浄土宗僧侶加行入行資格 社会福祉主事任用資格 |
| 京都芸術大学 | 建築士 博物館学芸員 |
| 神戸親和大学 | 大学卒業資格(学士) 精神保健福祉士 保育士 |
| 近畿大学豊岡短期大学 | 保育士 |
| 姫路大学 | 大学卒業資格(学士) |
| 九州保健福祉大学 | 社会福祉士 認定心理士 |
どの通信大学を選んでも大丈夫!大学による資格の違いはない

目的の資格が取れるのであれば、どの通信大学を選んでも良いと思います。
そのうえで、次のポイントを比較して通信大学を選ぶと失敗しにくくなります。
- 学費総額(入学金・授業料・スクーリング費用を含めたトータル)
- スクーリングの有無・場所・回数(通学がどの程度必要か)
- オンライン授業やオンデマンド講義の充実度
- 資格取得に関するサポート体制(質問窓口、学習相談など)
同じ資格が取れる通信大学であっても、これらの条件によって「通いやすさ」や「続けやすさ」が大きく変わります。
大学の名前で選んでもいいと思いますし、学費で選んでも良いと思います。
結果的にどの通信大学を選んだとしても、取得できる資格は同じであり優劣があるわけではないためです。
資格に偏差値は関係ない 有名大学を選ぶ必要はない
通信大学には偏差値という概念がありません。なぜなら入学試験がないためです。
たとえば通信大学で大学卒業資格の学士を取る場合ですが、明星大学、聖徳大学などでも取れますが、慶応義塾大学や早稲田大学の通信でも取ることができます。
これらの大学の「通学過程」に入学するのであれば入学試験を受ける必要があります。つまり偏差値が関係してきます。
ところが「通信課程」の場合には、入学試験がありません。よって偏差値が関係してきません。
| 通学過程 | 通信課程 | |
|---|---|---|
| 明星大学 | 37.5~52.5 | – |
| 聖徳大学 | 35.0~40.0 | – |
| 日本大学 | 40.0~65 | – |
| 慶應義塾大学 | 57.5~72.5 | – |
| 早稲田大学 | 62.5~70.0 | – |
たとえばもし出身大学を聞かれたときに「慶應」や「早稲田」と答えたいのであれば、それらの通信課程で大学卒業資格を取ればよいかと思います。
ちなみにですが、「慶應義塾大学の通信課程」は卒業するのはかなりハードルが高いとされています。入学するのは通学過程で合格を得るよりもハードルが低い反面、卒業するのは大変であるということです。それでいうと「早稲田大学の通信課程」も同じことがいえるのではないかと思います。
単純に大学卒業資格を得たいのか、それとも有名な大学の卒業資格を得たいのか、一度よく考えてみるとよいでしょう。
そのほか、認定心理士や博物館学芸員などの資格を取りたい場合には、どこの通信大学を選択してもよいと思います。
個人的な意見となってしまいますが、同じ資格が取れるのであればできるだけ学費の安いところを選べばよいかと思います。
通信大学での勉強に距離はあまり関係ない
通信大学は通学の必要性がないため、メインキャンパスが住んでいる地域より離れていてもあまり問題とはなりません。
たとえば「北海道に住んでいるが、宮崎県の九州保健福祉大学の通信教育課程で勉強したい」というのも全然問題ありません。
ただしそれはスクーリングを無視した場合です。取得しようしている資格を取るためにスクーリングが必要なのかどうなのか。それを必ずチェックしたいところです。取得しようとしている資格によっては、メインキャンパスでのスクーリングが必須になるケースもあるかもしれません。
参照 一切通学せずに資格が取れるスマホ・ネット対応の通信大学
インターネット(WEB)でさらに距離が関係なくなる
インターネットが普及しているため、WEBで録画授業を受講することができます。さらにオンラインで科目試験を受けられるようにもなってきました。
スクーリングに行く際に気を付けたい2つのこと
基本的には通学することのない通信大学ですが、気を付けなければならないことがあります。それは「スクーリング」です。
参照 スクーリングとは
スクーリングは直接授業を受けることですが、取得する資格によってはスクーリング参加が必須となるケースがあります。
家で勉強するだけで資格を取れるのか、それとも時折キャンパスに足を運ばなければならないのかは、大きな違いだと思います。
そこで確認しておきたいこととしては以下の2点です。
- 取ろうと思っている資格はスクーリングを必要とするか?
- スクーリングが必要な場合、どこで受講することができるか?
スクーリングの日程や会場は大学側で決定しています。もしスクーリングに参加しなければならない場合、日程の確保をしなければなりません。もし働いている場合、なかなかまとまった日程を確保をするのが難しいことでしょう。
よってスクーリングの有無は注意するべきポイントとなるのです。
通信大学で取得できる資格の詳細

ここからはそれぞれの資格の概要とそれらを取得することのできる通信大学を紹介していきます。
当サイトでは通信大学で取得することのできる19の資格を紹介したいと思います。
学士(大学卒業資格)
学士とは大学卒業資格のことです。4年制大学を卒業した証となります。社会人として働きながら学士取得を目指しキャリアアップに活かす人は非常に多いです。
社会教育主事
都道府県や市町村の教育委員会の事務局勤務となり、社会教育についての専門的、技術的な指導や助言を行います。
社会保険労務士
労働保険や社会保険の知識を使って企業の人事や労務の諸問題を解決していきます。
心身健康アドバイザー
心身健康アドバイザーのことです。生活習慣の見直しや心の安定といった生活の質の向上を目的としアドバイスをおこないます。
認定心理士
心理学の基礎資格とも言われています。将来的に臨床心理士の資格を取るために大学院に入る場合、取得しておくことが望ましいと規定をされていることがあります。
学校図書館司書教諭
学校図書館が主な活動の場となります。多くの場合、学校の先生の中でその役割を担うことが多いです。先生のみならず事務職で採用された人が学校司書として活動することもあります。
保育士
0歳~小学校入学前の未就学児の生活面での補助や、生活習慣を身に付けるための手伝いを主な目的としています。保育所での活動のみならず、児童福祉施設や民間の保育施設で活動することができる資格です。
博物館学芸員
一般的に学芸員と呼ばれ「美術館」「科学館」「植物園」「動物園」等で働くための国家資格です。
ファイナンシャルプランナー
将来的な資金面に関しての計画を立てアドバイスをします。将来どのくらいの資産があればよいのか、そのためには今からどうすればよいのかといったことを客観的に分析しアドバイスしてくれます。
建築士
法律に基づき、建物の設計や工事管理を行なうのが主な仕事内容です。一級建築士と二級建築士があります。
精神保健福祉士
「こころ」に抱える問題に対応する福祉系の資格です。精神的な悩みを抱えた人の支援を行なうのが主な仕事内容です。近年では医療機関や生活支援施設など、活動の場が広がっています。
通信大学で資格を取るときに誰もが感じる不安

通信大学で資格を取るときに注意したいことは、「自分のことをしっかりと管理する必要がある」ということです。
つまりスケジュール管理とモチベーションの維持です。これらに関してはすでにお話ししてきました。
そして通信制大学に入学するためには「入試や面接が必要なのか」、さらには「実際の仕事で使えるのか?」などが気になることでしょう。
通信大学で資格を取ろうとすると、次のような不安を感じる人が多いです。
- 入試や面接がなくて本当に大丈夫なのか
- 仕事と勉強を両立できるのか、途中で挫折しないか
- 通信大学で取った資格が、就職・転職で評価されるのか
- 最終学歴が高卒でも、ちゃんと卒業・資格取得までたどり着けるのか
ここからはこうした不安に対して、実際に通信大学で教員免許を取った管理人の経験も交えながら答えています。
入試も面接もなし 書類審査のみ
通信大学では入試も面接もありません。必要書類を提出するのみです。
そして基本的に不合格となることはありません。
※某通信大学スタッフに聞きました。
大学に提出する書類は、無料で資料請求することで取り寄せることができます。当サイトからも無料資料請求は可能です。
入学手続きの全体像を知りたい方は、通信大学へ入学し勉強開始までのページで流れを詳しく解説しています。
通信大学で取得した資格は仕事で武器となる
通信大学で取得した資格は、間違いなく武器となることでしょう。
もちろん取得した資格を活かせる職場、活かせる立場にいる場合の話ではあります
通信大学で資格取得を検討している人の中には、「就職や転職をしたいから資格が欲しい」と思っている人もいます。
就職や転職に取得した資格が役に立つのかどうかは本人の能力、そして雇用する側の判断によるところがあるため何とも言えません。しかし武器になるのは間違いありません。
私の場合は通信大学で教員免許を取得しました。先生の資格です。これを持ったことにより、学校で働くための条件を満たすことができました。そして実際に小学校で教員として働くことができました。教員免許を持っていなければありえない話でした。
そういった面からすると、通信大学で資格を取得することで就職や転職の助けにはなるかと思います。
通信大学へ入学・編入条件は人それぞれ異なる
通信大学へ入学や編入するために必要な資格や条件は、人それぞれ異なります。
誰でも通信大学で勉強することができます。ただし「これまでに取得した単位・学歴」によってその入学方法や編入方法が変わってきます。
簡単に説明すると、「大学に在籍し取得していた単位が多ければ多い人ほど、資格を取得する際の年月は短くなる傾向にある」ということです。
大学のシステムから考えてみる
たとえば一般的な大学は以下のような仕組みとなっています。
大学1年生~2年生のときに一般教養を勉強し、専門的な知識を3年生~4年生で勉強します。
つまり「3年生~4年生で専門知識を勉強した結果、資格を取得している」のです。
よってもし大学を卒業している人であれば、一般教養はすでに単位を修得しているため、3年生~4年生の分だけを勉強すれば資格を取得することができるということになります。
よって入学する学年は「3年生」ということになり、「3年次編入」をすることになります。
通信大学に直接聞いた方が早い
一番簡単で確かな方法としては、通信大学に直接連絡して聞いてみることです。
取得したい資格と、これまでの学歴を伝えることで、何年生に入学するかを教えてくれます。
通信大学では最終学歴が高卒でも資格が取得できる
通信大学では最終学歴が高卒の人でも資格を取得することができます。
言い方を変えますと、資格を取得できるというよりも大学に入学するといった感じです。
ピンポイントで「特定の資格だけを取る」というのは難しいと思います。通信大学で勉強をしながら、「特定の資格を取りつつ卒業を目指す」ということになります。そのため1年生からの入学になります。
それなら一般的な大学に入学するのと同じではないか?と思うかもしれませんがそのようなことはありません。通信大学を選ぶ大きなメリットが2つあります。
- 入学が書類審査
- 学費が安い
通信大学は基本的に書類審査のみであり入学試験がありません。つまり一般の大学に比べ入学しやすいのです。
参照 通信制大学の入学試験について 入学試験は書類選考のみ(Q&A)
また大学に直接通うわけではないため、大学の施設を利用するわけではありません。また授業を直接受けるわけでもないため人件費を支払う必要もありません。そのため学費がかなり安く設定されています。
入試の有無と勉強の難易度は比例しない
ただ入学試験がないからと言って勘違いしてほしくないのは、レポートや試験に合格していかなければ単位を取得することができません。そして単位を取れなければ資格を取得することもできません。
また通信大学での勉強は、すべて自分で自分のことを管理し勉強を進める必要があります。これが意外と大変なのです。
私個人の感想ですが、一般的な大学で勉強するほうがよほど楽ではあります。
スクーリングは全国で開講
通信大学で資格を取るときに、場合によっては直接授業を受けなければならなこともあります。それをスクーリングといいます。
しかしそれも多くの場合は直接大学へ行く必要はありません。日本各地でスクーリングが開講されています。
参照 通信大学のスクーリング体験談 直接授業を受けられスクーリングはメリットが沢山
卒業率は低いが問題ではない
通信大学は卒業率が低いとされています。つまり勉強が難しいのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし実際にはそれほど低すぎるわけでもありません。
卒業率が低くなる原因としては、一人での勉強でモチベーションが維持できなかったり、学生の多くが仕事をしながらということが原因でしょう。レポートや試験が特別難しいということはありません。
参照 通信制大学の卒業率は低いのはなぜですか?卒業しやすい通信大学は?実はそこまで卒業率が低いわけではない
持っている単位は認められる
すでに大学を卒業している場合には、卒業した大学で取得した単位は基本的には認められます。
単位互換という制度です。
つまりゼロの状態からスタートするわけではありません。
選ぶ学科やコースは直接聞く
通信大学で資格を取るときに、どの学科や専攻・コースに入学、もしくは編入学したらよいか分からなくなってしまうことでしょう。
そのようなときには、直接通信大学に連絡してスタッフに聞いてみるとよいと思います。
※私は何度も質問しました・・・。
また自分に合った大学を探す際は、目的別に大学をランキング形式で紹介しているおすすめの通信大学ランキング【社会人向け】も役立ちます。
通信大学では資格のほかにも教員免許状も取ることができる
通信大学では資格のほかにも、教員免許状を取得することができます。
資格と同じように、通信大学で取得できる教員免許は一般的な大学で取得できるものと全く同じものです。優劣はありません。そして私が実際に取得しました。
通信大学で教員免許を取得し、その後教壇に立った人は数多くいます。そして当サイトの管理人もその一人です。
当サイトは、通信大学で小学校教員免許を取得し、実際に小学校教員として勤務した経験を持つ管理人が運営しています。
通信大学の資料請求から出願、スクーリング、レポート作成、科目試験、卒業後の就職まで、実体験にもとづいて通信大学で資格を取るプロセスを整理しているのが特徴です。
私の経験談 2年半で教員免許を取得
たとえばですが、私の場合であれば通信大学で教員免許を取得しました。かかった時間は2年半です。
その時は社会人として働きながら、時間を見つけては勉強をするようにしていました。
私の場合は、4年制大学を卒業していたため3年生からの勉強となりました。よって最短で2年で取得できるということです。ただし自分のペースで進めていたので2年半かかってしまいました。
自分のペースで勉強をしたため、全体を通して言うと、あまり苦痛に感じたことはありませんでした。
もちろん苦手な教科を勉強するときには多少なりとも苦痛を感じることはありましたし大変な思いはありました。しかし苦労してでも取得する価値があると思いました。
参照 教員の待遇・給料の実態
もしこれから資格や免許を取得したいと考えているのであれば、是非第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。私のように大きく人生が変わるかもしれませんよ。
まとめ
通信大学ではさまざまな資格が取れたり、資格取得のために必要な勉強をすることができます。とくに働きながら資格を取りたい社会人にとっては、通学不要・学費が安い・自分のペースで学べるという大きなメリットがあります。
一方で自宅学習が中心であるため、スケジュール管理やモチベーションの維持は自分で行う必要があります。
入学は基本的に書類審査のみで入試勉強は不要ですが、一部の通信大学では小論文などが課されることもあります。
通信大学で資格を取るときのポイントをまとめると、次の3つです。
- 取りたい資格を先に決めて、その資格が取れる通信大学を絞り込む
- スクーリングの有無・場所・回数と、学費総額を比較する
- 自分の学歴や取得済み単位を踏まえ、何年次から編入できるかを大学に確認する
これらを意識して通信大学を選べば、「通信大学で資格を取って本当に良かった」と感じられるかと思います。
よくある質問
通信大学で資格を取ろうとするときに、よくいただく不安や疑問をまとめました。
- 社会人が働きながら資格を取るのに一番おすすめの通信大学はどこですか?
-
取得したい資格や働き方によって「一番おすすめ」の通信大学は変わります。社会人の場合は、まず①その資格が通信大学で取れるか、②スクーリングの有無・回数・場所が仕事と両立しやすいか、③学費総額が無理のない範囲か、の3点を基準に候補を絞るのがおすすめです。気になる通信大学をいくつかピックアップして資料請求し、カリキュラムやサポート体制を比較してみてください。
- 通信大学ではどのような資格を取ることができますか?
-
通信大学では、学士(大卒資格)に加えて、教員免許、保育士、社会福祉士、精神保健福祉士、認定心理士、司書、学芸員など、大学ごとにさまざまな資格や受験資格を目指すことができます。学費も通学制より抑えられていることが多く、自分のペースで勉強しながら資格取得を目指せるのが特徴です。当サイトでは代表的な19種類の資格を紹介しています。
- 通信大学で資格を取るにはどれくらいの期間がかかりますか?
-
資格や最終学歴によって期間は変わります。すでに大学を卒業している方なら、多くの通信大学で「3年次編入」が可能で、最短2年で必要な単位と資格要件を満たせるケースが多いです。最終学歴が高卒の方は1年次入学となり、原則4年間の在籍が必要です。ただし、科目等履修生として特定の資格科目だけを履修できる大学もあるため、募集要項で「在籍年数」や「必要単位数」を必ず確認しましょう。
- どの通信大学で資格を取得しても、資格に違いはありませんか?
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国家資格や公的資格であれば、どの通信大学で必要なカリキュラムを修了しても、取得できる資格そのものに違いはありません。ただし、実習のサポート体制や就職支援、オンライン授業の充実度など「学ぶ環境」は大学ごとに差があります。資格名だけで決めるのではなく、カリキュラム内容やサポート体制もあわせて比較することが大切です。
- 通信大学で資格を取る秘訣は何ですか?
-
通信大学で資格を取る秘訣は、①最初に「取りたい資格」と必要単位を明確にすること、②仕事や家庭のスケジュールに合わせて無理のない学習計画を立てること、③モチベーションを維持できる仕組みを作ることの3つです。自宅学習が中心になるため、一人で抱え込まず、スクーリングやオンラインコミュニティで同じ立場の仲間と情報交換をしながら進めると、挫折しにくくなります。


