教師になるためにはどこの大学へ進学すると良いのか?
次に正規の教師になるのであれば各都道府県で行われる「教員採用試験」に合格する必要があります。
教員免許ですが、まず何の教科の教員になりたいのかを決めます。次に、その教科の教員免許が取れる大学に進学します。
そして大学在学中に教員免許を取得します。
たとえば社会人になってから教員免許を取る場合には、教員免許が取得できる大学に入学するか、もしくは教員免許の取得できる通信大学に入学します。
この際、すでにどこかの大学を卒業している場合には、大きく単位が認められ、3年次に編入し、教員免許に必要な単位だけを取得するといった方法が一般的です。
教員免許が取れればどの大学でも問題ない
教師になるためには教員免許が必要です。
そのため教員免許が取れるのであれば、どの大学でも問題はありません。これが結論です。
教員採用試験に出身校は関係ない
正規教諭になるためには教員採用試験に合格する必要があります。
採用試験に出身校は関係ありません。あくまでもペーパー試験と面接試験によって合否が判定されます。
そのため偏差値の高い有名大学の教育学部を卒業しているから合格しやすいということはありません。
よって通信大学で教員免許をとった人でも合格している人は多数います。
現場で出身校は関係ない
教育現場で同僚の先生に、出身大学を聞かれることはほとんどありません。
ほとんど・・・というのは何度かはありました。しかしそれによって何かあるということもありません。
まずここまでが大まかな説明となります。以下からはもう少し詳しくお話ししていきたいと思います。
教師になるためには教員免許が必要
教師になるためには教員免許が必要です。そして教員免許を取得するためには「教員免許を取得することのできる大学へ進学し、所定の単位を修得し教員免許を取得すること」が必要となります。
ここで2つの選択肢があります。
教員免許を取得することができる大学には、主に2つのパターンがあります。
- 一般の大学への進学
- 通信大学への進学
もう1つ方法として「教員資格認定試験」という方法もありますが、かなり難易度の高い試験となります。
そのため、一般の大学か通信大学が現実的な選択となることでしょう。
一般の大学への進学
大学には様々な学部が設置されています。
その中でも教育学部を設置している大学があり、そこに進学することで教員免許を取得することができます。
また教育学部でなくても、いくつかの授業を追加して修得するだけで取得できる教員免許もあります。
たとえば早稲田大学では、小学校教員免許、国語教員免許、社会教員免許など、複数の教員免許を取得することができます。
小学校教員免許は教育学部、国語教員免許は教育学部や文学部、文化構想学部で取得することができます。さらに社会教員免許は政治経済学部、法学部、文学部、文化構想学部などで取得することができます。
注目してもらいたいのは「社会教員免許」です。
教育学部ではなくても、社会の教員免許を取得することができるのです。このような大学は他にも数多くあります。
教育学部だけではなく、さまざまな学部に在籍していたとしても、教員免許を取得するための単位さえ取得できれば免許は取ることが可能です。
そのほかの大学でも見てみる一般の大学への進学
他の大学でも同じようになっています。
静岡大学の場合、教育学部で小学校教員免許や国語教員免許、数学教員免許、理科教員免許などが取得できます。情報学部では情報教員免許(高校)、理学部では数学教員免許や理科の教員免許を取得することができます。
ただし注意してもらいたいことがあります。
どこの大学でも教員免許が取れるというわけではありません。大学によっては取得できない教員免許もあります。
そのため、進学予定の大学でどの種類の教員免許を取得することができるのかを必ず事前にチェックするようにしましょう。
通信大学への進学
通信大学でも教員免許を取得することができます。
たとえば明星大学では、小学校教員免許、英語教員免許、国語教員免許などを取得することができます。
佛教大学では、小学校教員免許、社会教員免許、書道教員免許などを取得することができます。
明星大学や佛教大学ではかなり豊富な種類の教員免許を取得することができますが、他の通信大学ではこれほどまで多くの教員免許を取得することができるわけではありません。
たとえば姫路大学では、小学校教員免許と養護教員免許、そして幼稚園教諭免許は取得できますが、それ以外の教員免許を取得することはできないのです。
このように通信大学によって、取得することができる免許とそうではない免許があるのです。
教員免許がなくても教師になることは可能
教員免許がなくても教師になることは可能です。ただし一般的な方法ではないことだけ覚えておいてください。
- 特別免許状を取得する
- 特別非常勤講師となる
- 臨時免許状を取得する
ただしこれらはあまり現実的ではないかと思います。教育現場でこれらの立場で働いている人を見たことがありません。
実際、周りの先生がどのような免許状を持っているのかを確認することはないため、もしかしたらこれらの免許で働いている人もいるかもしれませんが、正直不明です。
特別免許状の場合
たとえば特別免許状を取得して働く場合には、技能教科の指導、もしくは技能教科の一部の指導となるケースが多いとされています。
たとえば書道や家庭科などです。
特別免許状を取得して学校で働く場合には、優れた知識や経験を持っている必要があります。そして教育委員会や学校法人などの推薦、そして教育委員会が行う教育職員検定に合格する必要があります。一昔前に比べると特別免許状を与えられる件数は多くなっていますが、それでも年間で約200人程度となっています。
特別非常勤講師の場合
特別非常勤講師となる場合にも、任命・雇用しようとする者から授与権者(都道府県教育委員会)への届出が必要といった条件があります。
特別免許状を取得するのも、特別非常勤講師となるのも、教員免許を持たない状態で教育に携わるわけですので、それなりの高いスキルが必要となることは間違いありません。なので、教員免許を取得したほうが実際は早いかと思われます。
かなり例外な校長の登用
かなり例外的な話となりますが、教員免許を持っていなくても校長になることが可能です。いわゆる「民間人校長」です。
少し古いデータとなりますが、平成17年度では92名もの教育出身ではない校長が在籍していました。
現在の状況から考える
少し話がそれてしまいましたが、まとめたいと思います。
もし現在高校生であり、これから大学進学を控え教師を目指すということであれば、希望の教員免許を取得することのできる大学へ進学するとよいでしょう。
もしすでに大学を卒業しており、これから教師になりたいと考えており、さらに教員免許を持っていないのであれば、通信大学へ進学するとよいでしょう。最短2年で教員免許を取得することが可能です。
もし大学を卒業しておらず、現在社会人で教師になりたいと考えているのなら、一般の4年制大学へ進学するのもよいですし、通信大学へ進学するのもよいでしょう。通信大学の方が学費が安いためおススメではあります。
いずれにしても、教師になる方法はいくつかあり、さらに遅いということもありません。
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